臨床技能ポケットガイド
著者名 | 日野原 重明 監修 ポケットガイド編集委員会 編 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2009年01月 |
判型 | B6 182×128 |
ページ数 | 210ページ |
ISBN | 978-4-621-08075-7 |
Cコード | 3047 |
NDCコード | 492 |
ジャンル | 医学・薬学 > 臨床医学・内科系 > 内科学一般 |
内容紹介
本書は学生によるOSCE解説書であり、学生の視点にたって書かれたポケットガイド。共用試験には知識をチェックするCBTと技能・態度をチェックするOSCE(客観的臨床技能試験)の2本立てである。本書は学生がOSCEに際し実際の患者に接する時に役立つ内容をコンパクトに構成している。総論はOSCEの目的と患者とのコミュニケーション、各論は具体的な診察法とその手技について簡潔にビジュアルに解説。OSCEだけでなく研修期間にも活用できる。読者対象は学部4・5・6年生と初期研修医。ポケットサイズで実習現場に持参して技術・技能の再確認をするのに有用。医学生による医学生のためのポケットガイド。ポケットに携帯し、OSCEあるいはクリニカルクラークシップの際に技能・手技を確認することができる。
目次
1章 総論
1 臨床実習に向けて
2 医の倫理と臨床実習
3 EBM:根拠に基づいた医療
4 鑑別診断の考え方
step1 リストアップ
系統的に整理した方法で想起
頻度でリスト化
緊急度・重症度でリスト化
語呂合わせ
step2 Rule-in/Rule-out
step3 診断
5 通常の診療と救急
5.1 診療の流れ
5.2 救急の特徴
6 BLS:Basic Life Support
6.1 BLSの基本
6.2 BLSステップアップ
オススメ本
2 医療面接
1.環境設定
2.医療面接の導入
3.医学情報の収集
4.心理・社会的情報の収集
5.患者さんとの良好なコミュニケーション
6.精神科の医療面接
3章 バイタルサイン
1 バイタルサインの要点
1.1 診察の前段階
1.2 脈拍
2.1 測定
2.2 脈拍評価血圧
3 血圧
3.1 測定
3.2 正常血圧
3.3 高血圧
3.4 低血圧
4 呼吸
4.1 測定
4.2 正常呼吸
4.3 異常な呼吸様式
4.4 救命処置が必要な呼吸困難をきたす代表疾患
5 体温
5.1 発熱
5.2 発熱の鑑別診断
5.3 発熱の主な原因
5.4 不明熱
5.5 低体温
6 意識状態
4章 頭頸部診察
1 頭の診察
2 眼の診察
2.1 貧血
2.2 眼瞼下垂
2.3 眼球突出
3 耳の診察
4 鼻の診察
5 口唇・口腔・咽頭の診察
6 唾液腺の診察
6.1 耳下腺腫脹
7 頭頸部リンパ節の診察
7.1 頸部リンパ節腫脹
8 甲状腺の診察
8.1 甲状腺腫
9 気管の診察
10 頸部血管の診察
5章 胸部の診察
1 胸部診察マスターの要点
1.1 診察の前段階
1.2 胸部診察スタート
2 胸部の視診
3 胸部の打診
Step up 1 スクラッチ法を用いた心濁音界の診察術
4 胸部の触診
5 胸部の聴診
6 呼吸の評価
6.1 呼吸運動の評価
6.2 呼吸状態の評価
7 肺肝境界の特定
8 肺底部の打診
9 横隔膜の呼吸性移動の確認
10 呼吸音の分類
11 呼吸音の分布
12 呼吸音の異常
13 副雑音
13.1 肺外から発生する副雑音
14.Levine分類
15.心音について
16.心雑音について
17.主な心疾患の聴診所見
18.頸部血管の診察
19.背部の叩打痛
Step up2 静脈圧の判定法
20.心電図
20.1 心電図のつけ方
20.2 正常心電図
20.3 心電図の読み方
6章 腹部診察
1 腹部診察マスターの要点
1.1 診察の前段階
1.2 腹部診察にいたる症候の例
2 腹部診察の開始
3 腹部の視診
3.1 肌色・皮疹・着色斑・静脈怒張・血管腫
Step up3 皮下溢血
3.2 腹部の膨隆(肥満・腹水)、陥凹・腫瘤・結節
3.3 手術痕
3.4 皮膚線条
4 聴診
4.1 腸虫需動音
4.2 脈管音
4.3 腹水
5 打診
5.1 腹部全体の打診
5.2 臓器の打診
Step up4 肝臓の大きさの測定法
5.3 叩打診
6 触診
6.1 腹部全体の触診
6.2 臓器の触診
7 痛みの精密診察法
7.1 圧痛の触診
7.2 腹膜刺激症状
8 腹痛と疾患
8.1 内臓痛と体性痛
8.2 よくみられる腹痛の最強部位と疾患
7章 神経学的診察
1 神経診察の要点
1.1 診察に当たって
1.2 診察の順序
2 脳神経系
2.1 嗅神経
2.2 視神経
2.3 動眼神経、滑車神経、外転神経
2.4 三叉神経
2.5 顔面神経
2.6 聴神経
2.7 舌咽神経、迷走神経
2.8 副神経
2.9 舌下神経
3 運動系
3.1 上肢の運動系の診察
3.2 姿勢、歩行
3.3 下肢の運動系
4 感覚系
4.1 四肢の触覚と痛覚
4.2 下肢の振動覚
4.3 下肢の位置感覚
5 反射の診察
5.1 腱反射
5.2 病的反射
6 認知機能の診察
6.1 見当識
6.2 記憶
6.3 計算
6.4 常識
6.5 失語
7 錐体路障害と錐体外路障害
8 中枢神経系
付録:基準値一覧