著者名 | 広島大学大学院総合科学研究科 編 髙谷 紀夫 責任編集 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2008年01月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-621-07950-8 |
Cコード | 1339 |
NDCコード | 389 |
ジャンル | 人文科学 |
内容紹介
本書名を、『ライブ人類学講義 文化の「見方」と「見せ方」』としたのは、人類学的思考法を入り口とした異文化理解の「対話」を可能な限り、臨場感あふれるよう文字化することを念じたからに他ならない。授業では、異文化の事例を事細かに情報提供することよりも、できるかぎり「自分で考える」という方針で運営してきた。そのことが遠回りのようで、異文化を鏡として自分を知る近道だと確信してきたからである。もし編著者が教師である資格があるとすれば、フィールドでそして大学で、他者と、そして自己との「対話」を重ねて、自分の「見方」と「見せ方」を、受講生より少しだけ長く鍛えてきたにすぎないのである。
目次
第1章 自文化理解の罠――人類学的思考事始
第2章 同じものでも「見せ方」次第――メディアの評価
第3章 現実は断言できないことばかり――「親子関係」の行方
第4章 生活の中に浸透した宗教的思想――タイ王国の異文化性
第5章 「場所」を探し続けている――宗教・巡礼・観光