内容紹介
X線解析の結果をもっぱら活用しようと考えている研究者や学生のために、X線解析の原理を簡単かつわかりやすく紹介。解析結果を活用するうえで知っておくべき最低限の知識を一冊に凝縮。生化学,薬学そして有機機能材料分野周辺での活用に焦点を当てているが、広く有機化合物の研究に関与している方々にも十分利用できる。 X線解析を実際には行わない人を主な対象としているが、解析結果を活用する立場からも非常に有用である。最近の目覚ましいコンピュータ技術の進歩により、パーソナルコンピュータでも立派にX線解析が行えるようになってきたため、本書でも、パーソナルコンピュータ用のX線解析ソフトウェアWinGXを用いてX線解析の流れをチュートリアル風に解説。
目次
1 X線解析とは
2 結晶中の分子の配列
3 X線解析で求められるもの
4 分子の立体構造を表現する量
5 結晶中での分子間相互作用
6 X線解析で得られる構造の正しさ
7 原子の連動性
8 絶対構造
9 X線解析結果の活用
10 構造の比較
11 X線解析の一般的な流れ