情報化学・計算化学実験
著者名 | 堀 憲次 著 山本 豪紀 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2006年04月 |
判型 | B5 257×182 |
ページ数 | 170ページ |
ISBN | 978-4-621-07714-6 |
Cコード | 3043 |
NDCコード | 430 |
ジャンル | 化学・化学工学 > 理論化学・情報化学・計算化学 |
内容紹介
好評既刊“計算化学実験”(1995年刊)をもとに現在に即してパワーアップさせた実験化学者やその他、計算化学の専門家でない研究者のための計算化学実験入門。 計算化学の世界で標準的となっているGaussianプログラムを用いて、非経験的分子軌道計算や密度汎関数理論計算の方法を解説。はじめに非経験的分子軌道計算を行ううえで必要な計算化学の知識および情報化学のかかわりについてをまとめている。さらに、実際の研究への利用方法がわかるよう15の計算化学実験を収載。計算化学の詳細な利用法を具体的に学ぶことができる。
目次
計算化学実験の基礎
I 計算化学実験
II 計算化学実験を行うには
III Gaussian03を用い計算化学実験の手順
IV Gaussian03プログラムを使うために日露な知識
V コンピュータのパフォーマンス
VI 計算化学実験を行う環境
VII 分子軌道計算の基礎
計算化学と情報化学
I 情報化学について
II 遷移状態データベース
実験1 分子構造の最適化
I プロピレンの構築と構造最適化
II Gaussian03の入力と出力の説明
III 計算結果の出力ファイル
IV 演習問題
V 構造最適化とは
実験1 分子構造の最適化
I プロピレンの構築と構造最適化
II Gaussian03の入力と出力の説明
III 計算結果の出力ファイル
IV 演習問題
V 構造最適化とは
実験2 分子の最適構造とその基底関数依存性
I アンモニアの最適構造の基底関数依存性
II PCI5の超原子化構造に対する分極関数の効果
III 演習問題
IV 分子軌道計算に用いる基底関数
実験3 基底関数重なり誤差
I Li(OH2)+の構造最適化とエネルギーの計算
II 安定化エネルギー
III 基底関数重なり設定(Basis Set Superposition Error,BSSE)とは
実験4 IR・Ramanスペクトルの計算
I RHF/6-31G+レベルのアセトアルデヒド構造最適化と振動解析
II スケールファクター
III 演習問題
IV 振動解析とは
実験5 NMRスペクトルへの応用
I NMR遮へい定数と化学シフトの計算
II 化学シフト
III 情報化学的手法を用いたNMRスペクトルの帰属
IV 演習問題
実験6 時間依存密度汎関数理論(TD-DFT)法を用いた励起エネルギーの計算
I TD-DFT計算と結果の利用法
II 簡単な分子の励起エネルギーの計算値と実測値との相関
III ポリエンの励起エネルギーの計算値と実測値との相関
IV 演習問題
V TD-DFT法について
実験7 反応性指数 ――電荷とフロンティア軌道――
I 電荷分布および電子密度
II フロンティア軌道と反応予測
III フロンティア軌道を用いた反応予測の例
IV 演習問題
実験8 静電ポテンシャル
I 静電ポテンシャルとは
II 静電ポテンシャルの計算
III N-ホルミルアジリジンとアゼチジンの静電ポテンシャル
IV クラウンエーテルの静電ポテンシャル
実験9 Menshutkin反応の解析
I 遷移状態の探索とIRC計算
II 遷移状態の確認
III 極限的反応座標(INtrinsic Reaction Coordinate,IRC)の計算
IV 練習問題
V 遷移状態とは
実験10 Diels-Alder反応と電子相関
I Diels-Alder反応の遷移状態の計算
II 演習問題
III 電子相関を考慮したエネルギー
実験11 等高線図法を用いたEne反応の解析
I エチレンとプロピレンとの間のEne反応の遷移状態の計算
II 演習問題
III 遷移状態探索法
実験12 遷移金属を含む系の取扱い
I 遷移金属錯体の構造最適化
II 遷移金属を含む分子のMOおよびDFT計算上の注意
実験13 置換基効果の評価とONIOM法
I 置換基の部分構造最適化
II 演習問題
III ONIOM法を用いた置換基効果の評価
IV ONIOM法について
実験14 反応に及ぼす溶媒効果の評価
I 反応機構
II 直接プロトン移動機構の解析
III SCRF法を用いたバルクの溶媒効果
IV 計算結果の解析
V 演習問題
実験15 NMR化学シフト計算結果の実際への応用
I TOSPが創出した合成経路
II SEoNによる中間体の同定
III NMR化学シフトの計算