水道の病原微生物対策

水道の病原微生物対策

著者名 金子 光美 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年01月
判型 B5 257×182
ページ数 270ページ
ISBN 978-4-621-07682-8
Cコード 3045
NDCコード 518
ジャンル 環境科学・生活科学 >  環境科学
土木・建築 >  土木
医学・薬学 >  公衆衛生学

内容紹介

水道界においては、常に病原体の問題を抱える可能性がある水道の立場から、衛生上関係しそうな微生物に関する知識を整理しておく必要がある。「水道法」における「水道水質基準」が改正され、それぞれの水質基準があらたに定められたが、クリプトスポリジウムについては、「クリプトスポリジウム暫定対策指針」に示された暫定対策がそのまま残った。本書では、基準における微生物項目の不足を補い、「クリプトスポリジウム暫定対策指針」の先を見据えることができるよう、現在問題となっている病原体だけでなく、その他の原虫、細菌、ウイルスなどを対象とし、指標やリスク評価の問題を含めて、水質衛生上の関わりを幅広く取り上げ、水道の病原体対策に役立つ情報を提供。 本書では、これからの病原微生物対策や、基準改正に伴う今後の対応法について、汚染事例を示しながら、その予防法・検出・同定法・維持管理法などについて、具体的に解説。

目次

1章 序章
 1.1 はじめに
 1.2 Mills―Reinckeの現象
 1.3 最近のわが国の水系感染症流行
 1.4 水系感染症の今日的課題
 1.5 微生物リスクの特徴
2章 原虫
 2.1 問題となる原虫の種類と生物学的特徴
 2.2 水道における汚染事例とその背景
 2.3 水道水にかかわる原虫汚染のおそれの判断
 2.4 検出・同定方法
 2.5 顕微鏡観察方法の要点
 2.6 予防対策
3章 細菌
 3.1 問題となる最近の特徴と水の汚染状況
 3.2 水道における事故例と背景
 3.3 水道における細菌汚染の判断
 3.4 水道水中の微生物群集および標的微生物モニタリングの現状と課題
 3.5 レジオネラ
 3.6 予防対策
4章 ウイルス
 4.1 問題となるウイルスの種類と生物学的特徴
 4.2 水道における検出例と事故例
 4.3 水道水中のウイルス検出技術
 4.4 予防対策
5章 水系感染症リスク評価
 5.1 水系感染症リスク評価とは
 5.2 水系感染症リスク評価手法
 5.3 リスクの区間推定
 5.4 クリプトスポリジウム症の感染リスク評価事例
6章 緊急時の対応
 6.1 水道施設における緊急事態への対応
 6.2 煮沸勧告
 6.3 間違い情報の取扱い
 6.4 集団感染事例における疫学調査
 6.5 疫学調査における水道事業体の役割
 6.6 その他

定価:5,280円
(本体4,800円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定