ラシィ 詳説 ディジタル・アナログ通信システム 応用編 原書3版

ラシィ 詳説 ディジタル・アナログ通信システム 応用編 原書3版

原書名 Modern Digital and Analog Communication Systems Third Edition
著者名 外山 昇 監訳
伊藤 泰宏
雲崎 清美
野本 真一
諸岡 翼
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年09月
判型 A5 210×148
ページ数 462ページ
ISBN 978-4-621-07635-4
Cコード 3055
NDCコード 547
ジャンル 電気・電子・情報工学

内容紹介

本書は、米国における通信工学の定番教科書であるLathiのModern Digital and Analog Communication Systems(原書3版)の翻訳。原著は大部な書なので、翻訳にあたっては、基礎編・応用編の二分冊で刊行。本書応用編(10〜16章)では、統計的な性質の理解が必要となる雑音のある場合のシステムの動作、およびその基礎となる確率理論と確率過程について詳説してある。必要に応じて例題を解きながら、懇切丁寧に通信システムのエッセンスを学んでいけるので高度な内容もステップバイステップで自然に習得できる。本格的にディジタルとアナログ通信システムを学ぶための大学教科書として極めて優れている。通信工学技術者にとっても、重要な基礎の復習あるいは再整理という観点からも推薦できる。

目次

10章 確率論入門
 10.1 確率の概念
 10.2 確率変数
 10.3 統計的平均(期待値)
 10.4 中心極限定理
 10.5 相関
11章 確率過程
 11.1 確率変数から確率過程へ
 11.2 確率過程の電力スペクトル密度
 11.3 多元確率過程
 11.4 確率過程の線形システムによる伝送
 11.5 帯域制限された確率過程
 11.6 最適フィルタ(optimum filter):ウィーナー・ホッフ・フィルタ
12章 雑音がある場合のアナログ通信方式の動作
 12.1 ベースバンド方式
 12.2 振幅変調方式
 12.3 角度変調方式
 12.4 パルス変調方式
 12.5 最適プリエンファシス—デエンファシス方式
13章 雑音がある場合のディジタル通信システムのふるまい
 13.1 最適しきい値検出
 13.2 一般解析:最適2進受信機
 13.3 搬送波システム:ASK,FSK,PSKとDPSK
 13.4 スペクトル拡散システムの特性
 13.5 M値通信
 13.6 同期
14章 最適信号検出
 14.1 信号の幾何学的表記:信号空間
 14.2 等価信号集合
 14.3 最適受信機
 14.4 等価信号集合
 14.5 非白色(有色)伝送路雑音
 14.6 他の有用な特性基準
15章 情報理論入門
 15.1 情報の尺度
 15.2 情報源符号化
 15.3 雑音のある通信路における誤りのない通信
 15.4 記憶をもたない離散的通信路の通信路容量
 15.5 連続確立変数の通信路における通信路容量
 15.6 シャノンの式から見た実際の通信システム
16章 誤り訂正符合
 16.1 はじめに
 16.2 線形ブロック符号
 16.3 巡回符号
 16.4 バースト誤り検出・訂正符号
 16.5 バーストおよびランダム誤り訂正のためのインタレース符号
 16.6 畳み込み符号
 16.7 誤り訂正符号化の有無による比較
付録
 付録A 信号の集合の直交性
  A.1 三角関数および指数関数集合の直交性
  A.2 指数関数信号の集合の直交性
 付録B Schwarzの不等式
 付録C ベクトル集合のGram-Schmidtによる直交化
 付録D いろいろな公式
  D.1 L'Hopital's Ruleの式
  D.2 テイラー級数とマクローリン級数
  D.3 べき級数
  D.4 和
  D.5 複素数
  D.6 三角関数の公式
  D.7 不定分野

定価:6,600円
(本体6,000円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定