内容紹介
日本では今日、その国家像のあるべき姿が国民一人一人に問われている。どのような国家として国際社会において名誉ある位置を占めればよいのだろうか。一方、同じく大陸の近くに位置する島国であるイギリスでは日本人が国家と称する政治体を「コモンウェルス」と呼び、長きにわたってそのあるべき像を構想し論議してきた。また、政治の要諦である自由の実現と確保のため、様々な自由論を構築し、様々な政治システムを考え出してきた。そこで、こうしたイギリス人の長い経験によって蓄積された国家観と自由観を解説し、その答えの手がかりを見出すきっかけを提供。
目次
まえがき
第一部 イギリス人の国家観
はじめに
第一章 イギリス・コモンウェルスの構想
1. トマス・モア
2. トマス・ホッブス
3. ジョン・ロック
第二章 イギリス・コモンウェルスの弁護
1. エドマンド・バーク
2. ウォルター・バジョット
3. J.S.ミル
第三章 イギリス・コモンウェルスの再生
1. T.H.グリーン
2. ウィリアム・モリス
3. ウェッブ夫妻
4. H.J.ラスキ
おわりに
第二部 イギリス人の自由観
はじめに
第一章 古典的自由主義
1. ジェレミー・ベンサム
2. J.S.ミル
第二章 自由放任主義
1. ハーバード・スペンサー
2. チャールズ・ブラッドロウ
3. サミュエル・スマイルズ
第三章 理想主義
1. T.H.グリーン
2. バーナード・ボザンケ
第四章 自由主義
1. ヘンリー・ジョージ
2. L.T.ホブハウス
3. J.A.ホブソン
4. W.H.ベヴァリッジ
おわりに
関連商品
▼ 関連記事
- 【丸善創業150周年】出版物で辿る丸善の歴史 ~バブル期とその後~2019.08.01