内容紹介
化学安全を目標にして系統的にまとめた教科書。危険な物質をつくり、取扱い、貯え、また運ぶ過程をより安全に実行するためにはどのようにすればよいかを考える。化学物質にかかわる災害の実情を知ることによって安全への理解を促し、積極的に安全を見出す方法をわかりやすく解説したのち、物質の危険な特性に関する基礎知識を系統的に説明。気体・液体の可燃性、熱反応危険、爆発、反応性危険といった危険特性ごとに安全技術の基本的な考え方を述べている。危険物施設の事故原因調査に深い造詣を持つ著者が、消防大学校で長年教鞭をとってきた経験に基づいて書いており、防災関係の実務者はもとより、大学生にも活用できる内容。
目次
第1部 危険物と安全対策
1 危険物の概念
1-1 危険物とは
1-2 危険物の分類
2 災害の実態
2-1 労働災害
2-2 危険物災害
2-3 高圧ガス災害
2-4 リスクベースによる災害統計
3 安全対策
3-1 安全の概念
3-2 予防対策と緊急対策
3-3 安全対策の方法論
第2部 物理的潜在危険性
4 気体および液体の可燃性
4-1 引火点と可燃限界
4-2 引火点および可燃限界に関する諸規則
4-3 高引火点物質の爆発火災
5 熱反応危険
5-1 発火
5-2 発火理論
5-3 発火源
5-4 反応暴走
5-5 発火源管理と予防対策
6 爆発
6-1 爆発の概念
6-2 ガス爆発
6-3 粉じん爆発と噴霧爆発
6-4 蒸気爆発
6-5 爆発への対応策
7 反応性危険
7-1 自己反応性
7-2 混合危険
7-3 禁水性
7-4 その他の反応性危険
7-5 反応性危険への対応
付録1 GHSについて
1.序論
2.経緯
3.構成
4.まとめ
付録2 SADTの確定方法
1.序論
2.ARCによってSADTの確定は可能か?
3.確定には反応機構の解明が不可欠
4.微弱反応のSADTの検証方法
5.まとめ
出版社からのメッセージ
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本書は、少部数印刷にて重版が可能です。
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