エンジニアのための微生物腐食入門

エンジニアのための微生物腐食入門

著者名 腐食防食協会
升田 博之 責任編集
明石 正恒
縣 邦雄
天谷 尚
発行元 丸善出版
発行年月日 2004年02月
判型 A5 210×148
ページ数 284ページ
ISBN 978-4-621-07369-8
Cコード 3057
ジャンル 機械・金属・材料

内容紹介

実環境での金属材料の使用において時に電気化学の理論では予測のつかない腐食を見せる。このような腐食面を観察すると、バイオフィルムや硫化鉄の塊などが見つかることがあり、これが微生物に影響されたもしくは有機されたと定義される「微生物腐食」(MIC)である。MICの研究は比較的歴史も浅く、培養や菌種の特定などの生物学的なアプローチと分極特性などの電気化学的アプローチの両方に精通しなければならないため難しい点も多い。本書は、こうした研究者や実務者に資するべく、各種微生物と腐食の関係、MICが問題となる環境における事例と対策、MICのためのモニタリング技法、具体的な防止対策、さらに微生物学の基礎知識やMICに関連した腐食電気化学にいたるまで分かりやすく解説。

目次

第1章 微生物と腐食
 1.1 微生物と金属腐食とのかかわり合い
 1.2 微生物の代謝、物質循環と腐食の関係
 1.3 腐食に深く関与する微生物
 1.4 微生物付着と腐食
 1.5 滞留水と微生物腐食
 1.6 微生物腐食を促進するカソード反応 
第2章  事例と対策
 2.1 土壌環境
 2.2 淡水環境
 2.3 海水環境
 2.4 下水
 2.5 油井
第3章 モニタリング
 3.1 腐食モニタリングとは
 3.2 微生物モニタリング手法
 3.3 微生物腐食モニタリング手法
第4章 防止対策
 4.1 塗覆装
 4.2 カソード防食
 4.3 バイオサイド
第5章 基礎
 5.1 微生物学の基本知識
 5.2 バイオフィルムの基礎
 5.3 実験・解析法
 5.4 腐食電気化学
 5.5 電気化学測定法

定価:5,170円
(本体4,700円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定