インバース・マニュファクチャリングハンドブック

インバース・マニュファクチャリングハンドブック

ポストリサイクルの循環型ものづくり
著者名 インバース・マニュファクチャリング・フォーラム 監修
木村 史彦
梅田 靖
高橋 愼治
田中 信壽
発行元 丸善出版
発行年月日 2004年03月
判型 B5 257×182
ページ数 602ページ
ISBN 978-4-621-07388-9
Cコード 3050
NDCコード 509
ジャンル 機械・金属・材料 >  機械・金属・材料_事典・便覧

内容紹介

20世紀、我が国は、大量生産大量消費型社会において製造業を中心に発展してきた。しかしながら20世紀後半から21世紀にかけ、廃棄物処理やエネルギー資源問題が顕在化し、資源循環型社会の構築が緊急の課題となってきた。 このような状況の中で、製造業においても「設計→生産→使用→廃棄」という順行程に注目した生産システムから、「回収→分解・選別→再利用→生産」という逆行程を重視した循環型の製品・モノ作り、すなわち「インバース・マニュファクチャリング」への転換を求められている。 本書は、「インバース・マニュファクチャリング」の基礎理論から技術、実現のための社会環境、様々な実例を取り上げ、研究・開発・生産に役立つ実践的なデータ・内容を盛り込んだハンドブックであり、大学・大学院の学生・研究者、企業の研究所・工場・事業所に従事する人々にとって必読の書。

目次

第1部 基礎編
 1 環境問題と製造業
  1・1 環境問題
  1・2 リサイクルの現状と課題
  1・3 製造業の現状
  1・4 循環型社会に向けての動きと課題
 2 循環型生産―インバース・マニュファクチャリング
  2・1 インバース・マニュファクチャリングの重要性
  2・2 ポスト大量生産パラダイム
  2・3 新しいサービス提供手段のあり方
  2・4 製品循環の経路
  2・5 リユースの可能性とチャレンジ
  2・6 ライフサイクル設計
  2・7 迅速循環ライフスタイルの実現可能性
  2・8 インバース・マニュファクチャリングによる社会生活の変化
  2・9 インバース・マニュファクチャリングに向けた社会の動き
 3 インバース・マニュファクチャリングの社会環境
  3・1 インバース・マニュファクチャリングの社会環境
  3・2 インバース・マニュファクチャリングを支える産業構造の構築
  3・3 廃棄物・リサイクル法制
  3・4 経済的手法の活用
第2部 技術編
 4 設計技術
  4・1 ライフサイクル設計技術の概要
  4・2 ライフサイクル戦略の策定
  4・3 環境調和型設計ガイドライン
  4・4 基盤技術
  4・5 個別技術
  4・6 設計情報の管理と公開
 5 製造・逆製造技術
  5・1 生産革新による無駄排除
  5・2 エミッションフリー
  5・3 再利用技術
6章 ライフサイクル管理
  6・1 インバースロジスティックス
  6・2 グリーンマイレージ
  6・3 リサイクル情報システム
  6・4 メンテナンスマネジメント
  6・5 ビジネスモデル
7章 廃棄物の資源化・適正処分技術
  7・1 廃棄物処理と循環型社会
  7・2 自治体における廃製品(粗大ごみ)の資源化・適正処分
  7・3 イニシャティブによる廃製品の資源化・適正処分
  7・4 特定家電の再商品化調査
  7・5 資源化・リサイクル技術
  7・6 埋立処分技術
8章 評価
  8・1 循環型社会の実現可能性評価
  8・2 循環型社会の実現と地球環境問題の関係
  8・3 ライフサイクル設計のための評価技術
  8・4 リサイクル技術とライフサイクル評価
  8・5 リスク評価について
  8・6 企業におけるライフサイクル評価の利用
  8・7 E2-PA評価
3部 応用編
 9 自動車
  9・1 トヨタ自動車での取組み
  9・2 本田技研工業の取組み
 10 複写機
  10・1 複写機業界の取組み
  10・2 リコーでの取組み
  10・3 富士ゼロックスでの取組み
  10・4 キャノンでの取組み
 11 パソコン
  11・1 パソコン業界での取組み
  11・2 NECでの取組み
  11・3 日本IBMでの取組み
  11・4 パシフィックネットでの取組み
 12 レンズ付きフィルム
  12・1 業界の取組み
  12・2 富士写真フイルムの取組み
 13 自動販売機
  13・1 自動販売機の概要
  13・2 自動販売機市場の動向
  13・3 循環型製品へ向けて
 14 工作機械
  14・1 豊田工機の取組み
  14・2 ヤマザキマザックの取組み
 15 スケルトン・インフィル―鹿島建設の取組み―
  15・1 建物のライフサイクルマネジメント
  15・2 建築物におけるライフサイクルにわたる商品としての考え方
  15・3 建物のLCCについて
  15・4 LCCと省エネ
  15・5 スケルトン・インフィルとは
 16 鉄道車両―JR東日本の取組み―
  16・1 製品の概要
  16・2 リサイクル・リユースの現状
  16・3 環境調和型設計
  16・4 メンテナンスおよびアップグレード
  16・5 ブレーキ部品のリサイクル製造
  16・6 情報システム
  16・7 今後の展望
 17 家電
  17・1 家電業界での取組み
  17・2 三菱電機の取組み
  17・3 松下電器グループの取組み
 18 素材産業―帝人グループの取組み―
  18・1 はじめに
  18・2 帝人グループの環境・安全活動
  18・3 帝人グループのPETリサイクルの歩み
  18・4 従来のケミカルリサイクルの問題点
  18・5 省エネ、CO2削減効果もある新原料リサイクル
  18・6 あらゆる用途のペットボトルへ何回でもリサイクル
  18・7 「新原料リサイクル」を世界で初めて事業化
  18・8 さらに“繊維to繊維”のリサイクルを推進するために
  18・9 おわりに

定価:33,000円
(本体30,000円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定