文化として学ぶ物理科学

文化として学ぶ物理科学

新しい学びの場を求めて
著者名 山下 芳樹
池田 幸夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2003年07月
判型 A5 210×148
ページ数 198ページ
ISBN 978-4-621-07266-0
Cコード 3037
NDCコード 375
ジャンル 物理学 >  基礎物理学

内容紹介

教育学部を中心とした文系学生のための“教養の物理学”の教科書。理工系の学生以外は物理公式や計算などは必要ない。文科系での物理の教育方法に新しい視点を提供。「理科離れ」「物理離れ」が改善される兆しがない中で、受験のための知識詰込み主義教育という現在の教え方を改め、「文化としての物理科学」の視点を重視した教育を行うことにより、数式や計算にアレルギー反応を起こすことからくる「理科嫌い」、「物理嫌い」は防げることを説明。自然科学的な発見や新しい理論が、私たちの考え方(思想・哲学などを含めた文化)にいかに大きな影響を与えてきたかをわかりやすく解説し、物理学を公式で問題をとく学問としてではなく、「文化」として教えるものである。 

目次

第1章 真理を問う唯一の科目としての物理科学
 1.1 学ぶ立場から見た学校理科の現状
 1.2 本当に伝えたいこと(力学を素材にして)
 1.3 事例研究
第2章 複眼的な視点でとらえよう科学の実態
 2.1 自然観、科学観、世界観の変遷について
 2.2 事例研究1 天動説から地動説へ
 2.3 事例研究2 円の束縛を超えて―ケプラーの法則
 2.4 事例研究3 質量に託した慣性という性質―ガリレイからニュートンへ―
第3章 新しい学びの場としての物理科学
 3.1 理科とはいったい何だろう
 3.2 私たちが抱いている科学のイメージとは
 3.3 子どもの驚きをばねにして
第4章 文化としての理科創造
 4.1 私たちが期待する理科教育とは
 4.2 科学史的事例の学び方
 4.3 文化に根ざした理科教育を目指して

定価:2,530円
(本体2,300円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定