内容紹介
密接に結びついていなければ臨床現場で役立つ治療ができない基礎と臨床とを互いを関連づけ包括している。フルカラーの美しい図表と丁寧な説明で、呼吸器の細胞生物学、解剖学、生理学、薬理学、病理学の中心的要素を統合。最新情報も盛り込み、工夫を凝らした構成と丁寧な文章で、呼吸器のすべてを解説。医学生、臨床移行年次から、最新の情報を必要とする研修医や開業医にも有用で、臨床医学の基礎となる知識の更新に最適。
目次
I編:呼吸器系の解剖学と生理学
1章 呼吸器系の各部の名称と周囲条件
2章 呼吸器の機能的解剖と発達
3章 赤血球によるO2とCO2輸送のメカニズム
4章 肺換気とスパイロメトリーの原理
5章 界面活性生物学と肺コンプライアンス
6章 統合された呼吸器系コンプライアンスと呼吸仕事量
7章 肺循環とキャピラリー流体力学
8章 換気/血流のマッチングと肺胞換気量の推定
9章 肺胞性O2とCO2交換,生理学的シャントと酸塩基平衡
10章 気道および肺実質の防衛機能
11章 中枢性および末梢性の呼吸の調節
12章 有酸素能力の重要性および導出
13章 極限環境に対する呼吸器系の応答
II編:呼吸器疾患患者の評価
14章 基本胸部試験の実施および解釈
15章 胸部X線写真,CTスキャン,MRIの見方
16章 肺機能検査,プレチスモグラフィー,肺拡散能
17章 血液ガス分析とその解釈
18章 診断用軟性気管支鏡検査
19章 喀痰や胸水の評価
III編:閉塞性および拘束性肺疾患
20章 閉塞性肺疾患の病理
21章 喘息の診断と管理
22章 慢性閉塞性肺疾患の管理
23章 拘束性肺疾患の病理
24章 拘束性肺疾患の管理
25章 睡眠関連呼吸障害の管理
IV編:炎症性,血管性および胸膜疾患
26章 無気肺,血管性の病理,肺と胸膜腔の医原病
27章 肺塞栓症
28章 急性肺損傷と急性呼吸窮迫症候群(ALI/ARDS):病態と治療
29章 胸膜腔の病態生理と疾患
30章 機械的人工換気の原則と目標
V編:癌と関連した肺腫瘤陰影
31章 肺腫瘍の病理
32章 肺癌
33章 上気道と副鼻洞の疾患
VI編:肺の感染症
34章 肺感染症の病理
35章 肺炎の臨床管理
36章 肺のマイコバクテリア症
VII編:小児の肺疾患
37章 呼吸器系の先天異常
38章 嚢胞性線維症のプレゼンテーションおよび管理
39章 新生児呼吸窮迫症候群と乳幼児突然死症候群
40章 小児の下気道感染症