内容紹介
科学論文を書く際には、「誰」に「何」を「どのような」方法で書くのが最適なのか。状況分析や、構成方法など最初に抑えておきたい情報整理について多岐に亘り解説。骨組みのしっかりした、後戻りしない考え方が身につく内容校正。また基礎的な情報・文章整理の方法にも言及しているので、理工系に限らず人社系の研究者・社会人が報告書やビジネスレターを作成する際にも大変役立つ。
目次
第I部 情報整理のための7ルール
第1章 ルール1:執筆目的と自分の「立ち位置」をきちんと理解しよう
執筆目的――何のために書くのか?/自分の「立ち位置」について
第2章 ルール2:読み手の立場に立って書こう
読み手の関心事および特徴/教育,経験,場所にも気配りを/読み手の目的と情報量
第3章 ルール3:執筆目的と読み手に合った内容構成にしよう
内容に関する調査/文書内容の決定/文書の「型」について/文書構成法について
第4章 ルール4:文章は正確かつ明快に
読み手にとってありがたい「パラグラフ」/センテンスや語が読み手に合っているか確認しよう/読み手にふさわしい表現を心がけよう/受動態よりも能動態で/人称代名詞の使用/行為動詞を活用しよう/無意味に複雑化しないように/主語―動詞の関係を意識すること/1文は適度な長さで/できるだけ肯定文を用いるように/長い名詞連鎖は避けること/パラレリズム(並列構造)について
第5章 ルール5:ページ・デザインにも工夫を凝らそう
テンプレートにはご用心/見出しを活用しよう/見出し表現について/目立つ見出しにするためには…/ヘッダーとフッターについて/適切なフォント・サイズと活字体を選ぶこと/リストや略式表を活用しよう/強調は慎重に/余白は十分とるように/マージン(上下左右の余白)/1行の長さ/行間の取り方
第6章 ルール6:ビジュアル(視覚情報)も大切に
オブジェクトの入手法と提示法/写真について/挿絵の活用/プロセス・手順の提示法について/データの提示法/表について/グラフについて/図表に関するルール/文官違いを考慮しよう
第7章 ルール7:倫理上の問題がないかを確認しよう
都合の悪いデータを隠してはならない/自分にとって都合のよいデータを誇張してはならない/読み手の誤解を招くようなことをほのめかしてはいけない/剽窃(ひょうせつ)行為は犯罪だ/出典を明記すること/インターネットのドキュメンテーション/図表上も倫理ルールを守ろう/嘘はつくな
第II部 テクニカル・ライティングの書式
第8章 レポートの構成要素について
タイトル・ページ/送付状/序文/目次/図表一覧/用語解説/記号一覧/アブストラクト(抄録)とサマリー(要約)(Abstract and Summary)/導入部(Introduction)/考察(Discussion)/結論と提言(Conclusion and Recommendation)/付録(Appendix)/文書資料(Documentation)/著作権(Copyright)
第9章 報告書の書式について
取り扱い説明書について(Instruction)/必要となる機器類や機材について(List of Equipments and Materials)/調査報告書(Analytical Report)/提案書(Proposal)/プログレス・レポート(進捗状況に関する報告書)/実証研究報告書(Empirical Research Report)
第10章 ビジネス・レターの書式について
ビジネス・レターの構成要素/簡略化されたレター/社内メモ(Memorandum)/電子メール/就職活動に必要となるビジネスレター/その他のビジネス・レター
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