内容紹介
現在、世界は聖地に満ちあふれている。場所の魅力を発見し聖地を創造するという試みは、全国各地の自治体における、観光まちづくりや地域振興の実践にあたっての重要な地域課題である。本書は、聖地創造の仕掛けやホスト側の対応を通して、宗教空間がいかに観光資源と化されるのか、さらに場所の商品化の課題は何かについて、長崎県におけるキリシタンを事例に考察したものである。
目次
○まえがき 1.宗教とツーリズム 2.長崎におけるキリスト教 3.ホストの側の観光動態 4.世界遺産登録への動き 5.教会を訪れる人びと 6.創造される聖地巡礼 7.場所の商品化とその課題 ○あとがき、参考文献、索引