内容紹介
自然科学の進歩によって、素粒子の世界から宇宙の未来までの時空間が、知識の網によってすきまなく覆い尽くされようとしている。本書では、諸科学が紡ぎ出した糸で編んだ継ぎ目のない網としての現代科学の成果を、わかりやすく俯瞰。練習問題や基本的な用語の解説を含んだ、大学の教科書としても、また一般の読み物としても有益な科学のハンドブック。
目次
はじめに−現代人にとって必須の科学的素養とは何か?−
第1章 科学とは何か?
第2章 エネルギーは宇宙を巡る
第3章 形を変えるエネルギー
第4章 使えるエネルギーと使えないエネルギー
第5章 量子と光エネルギー−発光ダイオードはなぜ省エネルギー効果が高いのか−
第6章 ビッグバン宇宙
第7章 太陽系と惑星の運命
第8章 銀河と暗黒物質
第9章 固体地球の物質循環とプレートテクトニクス
第10章 地層と古生物−生物の大量絶滅−
第11章 気候変動と地球温暖化問題
第12章 オゾンの化学とオゾンホール
第13章 大気の化学と地球温暖化
第14章 水の惑星「地球」の水循環と水収支
第15章 水の分子論
第16章 化学エネルギーと持続可能な社会
第17章 生物の基本単位−細胞のつくりとはたらき−
第18章 生命活動とエネルギー
第19章 生物におけるつくりとはたらきの維持
第20章 細胞・個体・集団のレベルで見た生物の遺伝
第21章 遺伝を担う分子
第22章 進化とは?−そのいくつかの側面−
第23章 生物と地球環境の変化
あとがき−大学のカリキュラムに統合科学を−