内容紹介
本会において、木材だけでなく集成材などの木質材料を含めて構造を考える「木質構造」の呼称を使い始めてから15年余りが経過した。本書は、従来の「木構造」から大きく変わった木質構造の理論の背景や基礎を、最新の研究成果を基に解説したものである。他構造の専門家や建築構造専攻の学生などへの情報提供や、木質構造の技術水準の向上に資する内容となっている。
目次
第1章 木質構造のための数理・統計の基礎知識
第2章 木質材料の性質と工学的扱い
第3章 線材の力学理論
第4章 接合部の理論
第5章 トラス構造と筋かい耐力壁の理論
第6章 面材耐力壁系の理論
第7章 鉛直構面と柱頭柱脚引抜力の理論
第8章 水平構面の理論
第9章 水平剛性と剛性バランスの理論
第10章 荷重外力と設計の考え方
第11章 応力解析
第12章 振動特性と振動解析
第13章 終局耐力
第14章 制振と免震
第15章 破壊・崩壊問題