内容紹介
技術の飛躍的な進歩により,人類は生活を豊にし,利便性を高める技術を手にした。しかし,科学技術の持つの本質を技術者が理解せず,誤った方向に技術を行使すれば,諸刃の剣となり,人類の生存を脅かすことになる。 プロフェッショナルとして,技術者は単に専門知識だけでなく,歴史観と高い社会性に基づき「何はしてよいか」,「何はしてはならないか」を自ら判断し,行動できることが求められている。本書は,土木技術者が遭遇しやすい倫理的な問題を多数の事例に基づいてわかりやすく示すとともに,技術者が知っておくべき倫理の考え方を示した。 本書は,技術者の座右の書として,また,大学等における教材として最適である。
目次
1.プロフェッショナルと技術者倫理
2.個人の倫理と企業の倫理
3.土木技術者が遭遇する倫理的な問題
4.倫理的な問題にどのように対応すべきか
資料編
資料-1 土木技術者の倫理規定(土木学会)
資料-2 土木技術者が遭遇しやすい倫理的問題に関するアンケート調査結果
資料-3 大学における技術者倫理の取り組み