内容紹介
電子・電気工学、エネルギー・環境領域、生命科学、医学・薬学分野などますます幅広い分野で必要となっている電気化学の知識と技術を、その魅力とともに学ぶことのできる教科書。電気化学の全体を見渡せるよう実例を多くとり入れて構成されている。 今回の改訂では、基礎の部分で「熱力学的計算」の解説を加筆。応用の分野では、近年大きく発展している「電気二重層キャパシタ」、「色素増感太陽電池」、「リチウム二次電池」、「燃料電池」について、大幅に加筆。章末演習問題には解答を付け、講義や自習の際に役立つように配慮している。
目次
1 電気化学の基礎
1・1 電気化学の歴史
1・2 電気化学セル
1・3 ファラデーの法則
2 電解質溶液の性質
2・1 電解質溶液の電気伝導率
2・2 モル電気伝導率
2・3 溶液中のイオン解離
2・4 イオンの輸率と移動度
2・5 イオン伝導の機構
2・6 電解質溶液中のイオンの活量
2・7 非水線改質溶液
3 電池の起電力と電極電位
3・1 電池の起電力
3・2 電極電位
3・3 膜電位
3・4 濃淡電池
4 電極反応の速度
4・1 電極と電解質溶液の界面の構造
4・2 電極反応の素過程と反応速度
4・3 電荷移動過程
4・4 物質移動過程
4・5 IR損の影響
4・6 電極反応速度の測定法
4・7 電極触媒作用
5 エネルギーの変換と貯蔵
5・1 実用電池の基礎
5・2 一次電池
5・3 二次電池
5・4 燃料電池
5・5 電気二重層キャパシタ
6 電気分解の応用
6・1 電気分解による物質の製造
6・2 実用電気槽の基礎
6・3 電解製造
6・4 金属の電解採取と電解精錬
6・5 電気透析
6・6 めっき
6・7 アノード処理
6・8 電着塗装
7 金属の腐食とその防止
7・1 腐食
7.2 防食
8 光がかかわる電気化学
8・1 半導体の電気伝導
8・2 半導体のフェルミ準位と接合
8・3 半導体電極と分極と光照射
8・4 半導体電極を用いた光電池
8・5 半導体粉末光触媒
8・6 色素増感と色素増感太陽電池
9 生体の機能と電気化学
9・1 細胞膜電位と神経興奮伝導
9・2 生体内酸化還元系
9・3 生体計測
10 電気化学を応用する計測
10・1 電気化学測定法の分類
10・2 センサー