内容紹介
エコロジー運動の哲学的・倫理学的基礎の解明をめざして生まれた思想、環境倫理学――本書では、環境倫理学の三つの基本主張:自然の生存権の問題、世代間倫理の問題、地球全体主義の紹介から説き起こし、対応を迫られている様々な環境問題について、どのように対処すればよいのかを具体的に提言。環境倫理学の本邦初の入門書として好評を博した書の「増補新版」では、各章末に新たに「補遺」を加え、二一世紀の今、現代人が深く考えるための示唆に富むヒントを提示。
目次
増補新版のためのプロローグ――ウイルスに学べ
第1章 環境倫理学の三つの基本主張
【第1章補遺:自然の価値の二面性】
第2章 「中之島ブルース」――または人間に対する自然の権利
【第2章補遺:自然物の有限性】
第3章 世代間倫理としての環境倫理学
【第3章補遺:世代間の継承】
第4章 地球全体主義の問題
【第4章補遺:宇宙船地球号】
第5章 日本の使命
【第5章補遺:大きな国と小さな国】
第6章 人口と環境
【第6章補遺:食料不足】
第7章 バイオエシックスと環境倫理学の対立
【第7章補遺:法律と宗教】
第8章 ゴミと自然観
【第8章補遺:ゴミの本質】
第9章 世代間倫理と歴史相対主義
【第9章補遺:世界の多層性】
第10章 未来の人間の権利
【第10章補遺:メタファー(暗喩)】
第11章 権利はどこまで拡張できるか
【第11章補遺:ヤンバルクイナ】
第12章 アメリカの自然主義と土地倫理
【第12章補遺:結核】
第13章 生態学と経済学
【第13章補遺:成長の限界】
第14章 再考、再興、自然主義!
【第14章補遺:自然主義と反自然主義】
あとがき・文献解題
出版社からのメッセージ
本書は『環境倫理学のすすめ』(2007年11月刊)の増補新版です。
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(本体2,000円+税10%)
在庫:在庫あり
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