内容紹介
「オームの法則」に代表される伝導現象で、われわれの日常生活から考えれば常識的とはいえない量子効果がどのように現れ、人類はそのような量子効果をどのように制御し、どのように利用しようとしているのかを、比較的理解しやすい例をあげて解説。
目次
第1章 電子1つずつの動きを追う
第2章 量子ホール効果
第3章 見えないものを見えるようにする伝導現象――アハラノフ―ボーム効果
第4章 アンダーソン局在って何?――伝導現象における不純物散乱と電子状態の役割
第5章 狭い通路をくぐり抜ける電子――コンダクタンスの量子化
第6章 二重障壁を素通りする電子――共鳴トンネル効果
第7章 磁場中でも曲がらない電子――ホール効果の消失
第8章 電子で遊ぶピンボール――アンチドット・アレイ
第9章 電子波をしぼり込む――レンズ効果と負の抵抗
第10章 超伝導でもないのに永久電流?
第11章 量子カオスとオームの法則