内容紹介
数多くのランドスケープデザインを手掛けてきたなかで醸成された著者独自の思考をスケッチやイラスト、図面とともに紹介し、読者に建築、風景、社会を考えるきっかけを与える設計手引き風読み物。ランドスケープデザインを「風景を構成する膨大な他者たちとの関係を模索するデザイン」と捉え、そのディテールから風景までを言葉で描き切る。
目次
I 思考の手がかり
01 風景に気づく
風景はすでにそこにある
世界は他者で満ちている
世界は勾配に満ちている
風景にも表情がある。
風景は動きの中にある。
風景は外側から発見される。
切り取られた風景。
音と音楽のあいだのように
神話の世界はすぐそこにある
02 関係性に参加する
関係性こそが意味を持つ
部分と全体
配置ということ
自立と依存
関係がかたちになる。
管理と手入れ
コントロールできないものへの憧れ
あるべきようにある
03 場所を設える
場所を通して、世界とつながる
世界を見るための窓
庭という場所
浮かび上がる場所としての庭
コミュニティという場所
地としてのふるまい
一人でもいられる場所
04 風景は公共空間である
見えない閾のグラデーション
公共空間としての地の空間
オフィシャル、コモン、オープン
招く―招かれる
場所を共有する
場所に出会う
風景は資産である
空き地の力
風景は私たち自身でもある
II デザインの手がかり
05 風景を再編集する
プラスマイナス2メートルの世界
道のデザインで風景を再構築する
小さな単位から風景を変える
小さな単位の集積
ふるまいが風景となる
部分にさわって全体を変える
全体像を考える
06 場所が生まれる契機をデザインする
テラスという棲み分けの装置
テラスという場所
私たちの場所に人を誘う
配置で決まること
団地という公園
自分の場所を見つける
07 体験をデザインする
歩くという体験
互いが互いを必要とする
全体としての体験
共有の距離感
見る―見られる
境界を操作する
風景の中の屋根
08 時間を生きるデザイン
地形が与えてくれるもの
固有の風景こそが資産
20年後の森を想像しながら
あるべくして生まれた風景
しくみから関わること、
かたちを変えて引き継ぐもの
(本体2,600円+税10%)
在庫:在庫あり
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