数学者ソーフス・リー

数学者ソーフス・リー

リー群とリー環の誕生
原書名 The Mathematician Sophus Lie --- It was the Audacity of My Thinking
著者名 熊原 啓作
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年11月
判型 A5 210×148
ページ数 702ページ
ISBN 978-4-621-06506-8
Cコード 3041
NDCコード 289
ジャンル 数学・統計学 >  数学読み物 >  数学史
数学・統計学 >  数学読み物 >  その他数学読み物
数学・統計学 >  幾何学

内容紹介

連続群論の創始者としてノルウェーが世界に誇る数学者、ソーフス・リーの伝記。激動の19世紀ヨーロッパの時代と風景の中でリーの成長と成功、結婚、交友、別離、そして病苦が様々な逸話と共に活き活きと綴られている。リーは微分方程式のガロア理論を構想し、ライプチヒ大学教授として世界から学生を集めた著名な数学者であり、国を挙げての帰国運動が起きたノルウェーの英雄であった一方で、異国のドイツで精神的に苦しむ繊細な神経の持ち主でもあった。彼の創始した連続群論は後にヘルマン・ワイルとエリー・カルタンによって大域的なリー群論として完成され、現代数学の基本的な概念として多くの分野で重要な位置を占めている。多数の文献と取材に基づいて注意深く書かれた本書は、数学の専門的知識がなくても読めるよう配慮されている。アーベルと並ぶノルウェーの数学の巨人リーの複雑な個性と交友関係を知るために必須な資料。

目次

第1部 ソーフス・リー伝素描
 第一章 彼を追いつめること:物語の奔流
第2部 家族背景としつけ
 第二章 家系
 第三章 ノールフィヨーライの聖職者家族
 第四章 モスのお父さんの家
第3部 学校と教育
 第五章 ニッセンの学校。大学入学試験
 第六章 学生生活
 第七章 召命の欠如
第4部 時代と調和して
 第八章 数学の歴史へ
 第九章 彼の中に数学者がいた
 第十章 最初の外国旅行
 第十一章 議会によって設置された教授
第5部 クリスチャニア大学教授
 第十二章 「僕の内面生活は力強いものでした」
 第十三章 「私の生活の幸運」
 第十四章 ついに結婚へ
 第十五章 教授殿と令夫人
 第十六章 「近代的なブレークスルー」の陰で
 第十七章 仕事の間断ない流れ
 第十八章 国内、国外の数学の環境
 第十九章 「孤独です、ひどく孤独です」
 第二十章 ライプチヒに呼び寄せられました
第6部 ライプチヒの教授
 第二十一章 今度の期間。いっそう難しい綱渡り芸
 第二十二章 大都市ライプチヒ市で
 第二十三章 発病
 第二十四章 名声
 第二十五章 対立
 第二十六章 ノルウェーの学生たち
 第二十七章 ノルウェーへの帰還
第7部 道の果てに
 第二十八章 最後の日々
付録
 付録一 年譜
 付録二 注釈と補足
 付録三 ソーフス・リーの子孫
 付録四 ソーフス・リー著作目録
 付録五 謝辞
 付録六 文献リスト

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定価:9,350円
(本体8,500円+税10%)
在庫:絶版