内容紹介
水銀、ヒ素、アンチモン、鉛、タリウムの5元素を主役に、カドミウム、フッ素、ニッケルほか12元素を脇役として、発見史や性質、環境中濃度、用途、中毒事故、事件を紹介。ニュートンやナポレオン、モーツァルトなどの「歴史」にまつわる話、「犯罪」に用いられた際の犯人や裁判の記録など、多くの例を紹介。難しい専門用語には解説がついているので、化学の知識がない人でもさまざまな角度から楽しめる一冊。
目次
1章 錬金術の毒性元素
2章 水銀
2.1 万民の毒
2.2 狂った猫と狂った帽子屋―想定外の水銀中毒
2.3 詩人と毒
3章 ヒ素
3.1 どこにでもある元素
3.2 静かに体をむしばむ元素
3.3 悪意とヒ素
3.4 ヒ素殺人再訪―フロレンス・メイブリックの犯罪
4章 アンチモン
4.1 偉大なる万能薬
4.2 アンチモンの鎮魂歌
4.3 ジョージ・チャップマンことセヴェリン・クロソフスキー
5章 鉛
5.1 鉛の帝国
5.2 鉛と死者と
5.3 鉛を使った殺人
6章 タリウム
6.1 毛が抜ける
6.2 殺人鬼グレアム・ヤング
7章 ほかの毒性元素
バリウム/ベリリウム/カドミウム/クロム/銅/フッ素/カリウム/ナトリウム/ニッケル/セレン/
スズ/テルル
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