著者名 | 日本化学会 編 伊津野 真一 著 大熊 毅 著 大嶌 幸一郎 著 小笠原 正道 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2004年02月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 580ページ |
ISBN | 978-4-621-07318-6 |
Cコード | 3343 |
NDCコード | 432 |
ジャンル | 化学・化学工学 > シリーズ化学・化学工学 > 第5版実験化学講座(全31巻) |
内容紹介
不斉合成、ラジカル反応を取り上げた2部構成。不斉合成は、酸化、還元、炭素―炭素結合生成反応を取り扱う。この分野は前版以降非常に大きく発展を遂げている。本書では最新の不斉酸化・不斉還元の方法を重点的に取り上げるとともに、不斉炭素―炭素結合生成反応についても、カルボニル基への不斉付加、α,β―不飽和カルボニルへの不斉共役付加、不斉還化など新しい話題を積極的に加えるとともに、生命の起源とも関係すると考えられる不斉化学進化についても記述している。もう一方のラジカル反応は、反応が激しいために制御が難しく、高い選択性が得られないと考えられてきた。前版まではラジカル反応をまとまった形で取り扱ってこなかったほどであるが、近年の研究の進展により、広く利用されるようになってきた。本書では特にラジカル反応の有機合成への利用について述べる。
目次
1部 不斉合成
1 不斉酸化
1.1 不斉エポキシ化反応
1.2 不斉ジヒドロキシ化反応
1.3 不斉アミノヒドロキシ化反応
1.4 スルフィドのスルホキシドへの不斉酸化
2 不斉還元
2.1 光学活性触媒を用いる不斉水素化反応
2.2 不斉ヒドロシリル化反応
2.3 光学活性金属水素化物によるカルボニル化合物の不斉還元
2.4 Meerwein-Pondorf-Verley(MPV)還元
2.5 酸素や微生物を用いる不斉還元
3 不斉炭素―炭素結合合成
3.1 カルボニル基への不斉1、2―付加反応
3.2 カルボニル等価体の不斉アルキル化
3.3 アセタールへの不斉アルキル化
3.4 不斉アルドール合成
3.5 不斉共役付加反応
3.6 不斉カップリング反応
3.7 不斉環化反応
3.8 不斉転位反応
3.9 不斉化学進化―不斉増幅と不斉自己触媒反応
2部 ラジカル反応
4 シラン、スタナンによる還元反応
4.1 ハロゲンの還元反応
4.2 環化反応
4.3 アセチレンへの付加反応
5 原子移動型ラジカル反応
5.1 Et3Bを開始剤とするラジカル反応
5.2 水中でのラジカル反応
6 一酸化炭素を用いるラジカル反応
6.1 一般的な実験操作とその注意
6.2 有機ハロゲン化物のホルミル化反応
6.3 オレフィンまたはオキシムエーテル共存系におけるケトンの合成
6.4 アリルスズまたはスズエノラート共存系におけるケトンの合成
6.5 フルオラススズ試薬によるラジカル・カルボニル化反応
6.6 環状カルボニル化合物の合成
6.7 含カルボニル複素環の合成
6.8 酸化的条件でのカルボニル化反応
6.9 原子またはグループ移動を伴うカルボニル化反応
7 カルコゲン元素を用いるラジカル反応
7.1 カルコゲン化合物を炭素ラジカル前駆体として利用する反応
7.2 カルコゲンラジカルを用いる反応
8 窒素ラジカル
8.1 窒素関連ラジカルの発生法
8.2 アミニルラジカルを用いる含窒素複素環化合物の合成
8.3 アミニウムラジカルを用いる含窒素複素環化合物の合成
8.4 アミジルラジカルを用いる含窒素複素環化合物の合成
8.5 イミニルラジカルを用いる含窒素複素環化合物の合成
8.6 金属の電子移動によって発生させた窒素ラジカルの合成反応
8.7 窒素ラジカルを用いるその他の合成
9 立体選択的ラジカル反応
9.1 ジアステレオ選択的反応
9.2 エナンチオ選択的ラジカル反応
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