教科書“有機化学・改訂2版”の特徴

本書は、2008年に刊行された“奥山 格 監修、有機化学”を改訂したものであり、第1版の方針を引き継ぎ、その後の新しい化学の発展を取り入れるとともにさらに読みやすく、理解しやすいように全般的に書き直した。
反応機構を軸に、有機化学を一貫した論理で理解できる教科書として、内容を精選してコンパクトに収めた。
大きく変更した点は、B5判にして欄外スペースを確保し、フルカラーにしたところであり、ページ数は約400ページになっている。本書独自のウェブサイトをさらに充実し、生体物質の化学を5章に分けて収録、有機化学の観点から生化学を理解できる内容になっている。
おもな改訂の要点は次の通りである。

  • 反応を電子の流れに従って理解するために、電子を点で明示し、巻矢印をわかりやすく徹底的に用いた。
  • 欄外スペースに注や参照項目を付け加え、カラーによって視覚的にも理解を助けるようにした。
  • 「問題の解き方」を副読本として編集し、演習問題423題、ウェブサイトに約500題の補充問題を収録し、問題解答あるいは解答の手引きをつけ、学習の助けとした。
  • 電子の非局在化(5章)と酸・塩基(6章)を前に出し、カルボニルの化学を8~10章にまとめ、酸化還元反応を14章内にまとめて説明した。
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