リモートセンシング事典

リモートセンシング事典

著者名 日本リモートセンシング学会
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年12月
判型 A5 210×148
ページ数 758ページ
ISBN 978-4-621-30776-2
Cコード 3555
NDCコード 547
ジャンル 天文・地学 >  地球科学
機械・金属・材料 >  航空・宇宙工学
電気・電子・情報工学 >  電気 >  電気回路・計測・材料

内容紹介

日本リモートセンシング学会40周年記念出版。リモートセンシングとは、「物を触らずに調べる」技術のことであり、観測機器(センサ)を人工衛星や航空機などに搭載し、地球の表面付近を観測する技術として一般的に認識されている。基本原理、要素技術、陸域・水域・雪氷・大気・気象・災害における利用事例、様々な観測衛星センサ、リモートセンシングを取り巻く環境などから約300項目を見開きで解説。リモートセンシングに関わる全ての技術者・研究者必携の書。

目次

第1章 リモートセンシングの基礎
1-1 リモートセンシング
1-2 歴史:陸域のリモートセンシング
1-3 歴史:海洋のリモートセンシング
1-4 歴史:雪氷のリモートセンシング
1-5 歴史:大気のリモートセンシング
1-6 歴史:地球外のリモートセンシング
1-7 電磁波とその分類
1-8 放射の基本量と基本則
1-9 太陽放射と地球放射
1-10 放射伝達理論
1-11 地球大気の透過特性
1-12 大気粒子による電磁波の散乱
1-13 物体表面における電磁波の反射
1-14 地表面の光学特性(可視〜短波長赤外域)
1-15 地表面の光学特性(熱赤外域)
1-16 地表面の散乱・放射特性(マイクロ波域)
1-C 物理探査分野の遠隔計測技術

第2章 センサとプラットフォーム
2-1 センサの分類
2-2 様々なセンサ:可視近赤外センサ
2-3 様々なセンサ:短波長赤外センサ
2-4 様々なセンサ:熱赤外センサ
2-5 様々なセンサ:ハイパースペクトルセンサ
2-6 様々なセンサ:サウンダ
2-7 様々なセンサ:差分吸収分光計(DOAS)
2-8 様々なセンサ:合成開口レーダ(SAR)
2-9 様々なセンサ:地表設置型SAR(GB-SAR)
2-10 様々なセンサ:マイクロ波放射計
2-11 様々なセンサ:マイクロ波高度計
2-12 様々なセンサ:降雨レーダと雲レーダ
2-13 様々なセンサ:マイクロ波散乱計
2-14 様々なセンサ:テラヘルツ波センサ
2-15 様々なセンサ:ライダー
2-16 様々なセンサ:レーザスキャナ
2-17 様々なセンサ:地中レーダ(GPR)
2-18 センサの構成要素:姿勢制御用センサ
2-19 センサの構成要素:赤外検知器
2-20 センサの構成要素:分光系
2-21 センサの構成要素:校正系(可視〜短波長赤外域)
2-22 センサの構成要素:校正系(熱赤外域)
2-23 センサの構成要素:校正系(マイクロ波域)
2-24 センサの構成要素:冷却系
2-25 センサの構成要素:計測用アンテナ
2-26 センサの性能指標:幾何性能
2-27 センサの性能指標:ラジオメトリック性能
2-28 センサの性能指標:分光性能
2-29 プラットフォーム:人工衛星
2-30 プラットフォーム:超小型衛星
2-31 プラットフォーム:国際宇宙ステーション/日本実験棟「きぼう」
2-32 プラットフォーム:航空機
2-33 プラットフォーム:ドローン
2-34 主な衛星軌道:極軌道
2-35 主な衛星軌道:静止軌道
2-36 軌道要素と軌道計算
2-37 衛星の姿勢軌道制御系
2-38 人工衛星の打ち上げと試験
2-39 衛星センサの運用
2-C 様々な衛星軌道


第3章 地上系とシステム処理(運用側)
3-1 宇宙-地上間の通信系
3-2 宇宙-地上間の通信データ形式
3-3 データ処理レベル
3-4 幾何補正:衛星座標系と地心座標系
3-5 幾何補正:測地基準系
3-6 幾何補正:地図投影
3-7 雲晴識別
3-8 地上データ処理:可視〜短波長赤外センサ
3-9 地上データ処理:熱赤外センサ
3-10 地上データ処理:サウンダ
3-11 地上データ処理:SAR
3-12 地上データ処理:マイクロ波放射計
3-13 高次レベル処理
3-14 校正検証:可視〜短波長赤外域(陸域)
3-15 校正検証:可視〜短波長赤外域(海域)
3-16 校正検証:熱赤外域
3-17 校正検証:マイクロ波放射計
3-18 校正検証:月校正
3-19 校正検証:幾何校正
3-20 校正検証:波長校正
3-C 校正検証における国際的取組み

第4章 解析技術(ユーザ側)
4-1 データ形式:2次元ラスタデータ
4-2 データ形式:多次元ラスタデータ
4-3 データ形式:XML系データ
4-4 データ形式:ベクタデータ
4-5 画像間の位置合わせ
4-6 GCPを用いた幾何補正
4-7 有理多項式(RPC)を用いた幾何補正
4-8 姿勢データを用いた幾何補正
4-9 地形3Dモデルの作成
4-10 オルソ化とモザイク
4-11 大気補正:暗画素法とQUAC
4-12 大気補正:簡易手法と放射伝達コード
4-13 スペクトル強調処理
4-14 スペクトルライブラリ
4-15 リモートセンシングと機械学習
4-16 画像分類:概要
4-17 画像分類:k-means法とISODATA法
4-18 画像分類:最尤法
4-19 画像分類:ランダムフォレスト
4-20 画像分類:サポートベクタマシン
4-21 画像分類:深層学習
4-22 物体の検出
4-23 リニアメントとテクスチャ
4-24 影の検出と補正
4-25 時系列解析
4-26 熱慣性解析
4-27 超解像:概要
4-28 超解像:パンシャープン
4-29 超解像:複数画像超解像
4-30 超解像:スパース表現
4-31 超解像:ミクセル分解
4-32 超解像:深層学習
4-33 多偏波SAR解析
4-34 干渉SAR法とコヒーレンス解析
4-35 偏波干渉SAR解析
4-36 クラウドサービス:概要
4-37 クラウドサービス:Tellus
4-38 クラウドサービス:Google Earth Engine
4-C 衛星画像解析ソフト


第5章 陸 域

5-1 植生検出と植生指数
5-2 植生の一次生産
5-3 光合成有効放射
5-4 葉面積指数
5-5 フェノロジー
5-6 クロロフィル蛍光
5-7 バイオマス
5-8 森林の樹種分類と林相区分図
5-9 樹高計測
5-10 森林管理への利用
5-11 ナラ枯れとマツ枯れ
5-12 地上検証
5-13 精密農業とスマート農業
5-14 穀物生産量の推定
5-15 渇水と水ストレス
5-16 土壌劣化
5-17 病虫害
5-18 土壌水分の推定
5-19 地質マッピング
5-20 鉱物資源開発への利用
5-21 石油・天然ガス開発への利用
5-22 都市植生への利用
5-23 ヒートアイランドと熱収支解析
5-24 夜間の光の観測と利用
5-25 土地利用・被覆図の作成
5-26 発電所・工場の温排水
5-27 測量分野における利用
5-28 構造物のヘルスモニタリング
5-29 廃棄物の不法・不適正投棄の監視
5-30 砂漠への利用
5-31 湿原への利用
5-32 野生動物と獣害の把握
5-33 考古学への利用
5-C 地上,航空機,衛星観測による大規模国際実験

第6章 水 域
6-1 水域の検出
6-2 水中の放射伝達
6-3 沿岸域と外洋域の違い
6-4 正規化海水射出輝度の推定
6-5 水中光学特性の推定
6-6 海洋のクロロフィルa濃度の推定
6-7 海洋の有色溶存有機物・懸濁物質濃度の推定
6-8 海洋における基礎生産の推定
6-9 熱赤外センサによる海面温度の推定
6-10 マイクロ放射計による海面温度の算出
6-11 海上風の計測
6-12 海面高度・波の推定
6-13 海流解析
6-14 海水の塩分の推定
6-15 海洋漂流物とマイクロプラスチック
6-16 エルニーニョおよびラニーニャの監視
6-17 海洋炭素収支の推定
6-18 漁場予測への利用
6-19 養殖への利用
6-20 沿岸域における濁水の検出
6-21 沿岸域における赤潮・青潮の検出
6-22 沿岸域における水深の測定
6-23 汀線のモニタリングと海面上昇量推定
6-24 サンゴ礁への利用
6-25 藻場への利用
6-26 干潟への利用
6-27 マングローブ湿地への利用
6-28 船舶運航支援への利用
6-29 漁船の検出
6-30 河川流れと水資源
6-31 湖沼への利用
6-32 河川への利用
6-33 ため池への利用
6-C 海洋生物の音響リモートセンシング


第7章 雪 氷

7-1 積雪域
7-2 積雪の汚れ・粒径・アルベド
7-3 雪氷微生物(暗色域)
7-4 積雪深(水量)
7-5 湖氷分布と湖氷厚
7-6 永久凍土
7-7 山岳氷河と氷河湖
7-8 南極の氷河・氷床
7-9 接地線
7-10 氷床の変動と質量収支
7-11 氷河の流動と変動
7-12 海氷密接度
7-13 海氷厚
7-14 海氷の動き
7-15 海氷生成量
7-16 海氷のアルベドと分類
7-17 海氷の夏季の融解
7-18 北極海氷と北極海航路
7-C 南極・グリーンランドにおける地上検証観測

第8章 大気・気象
8-1 短波放射と長波放射
8-2 気温プロファイルの推定
8-3 水蒸気量の推定
8-4 オゾン量の推定
8-5 温室効果ガス濃度の推定
8-6 大気汚染物質濃度の推定
8-7 エアロゾルの観測
8-8 雲の検出
8-9 雲特性の推定
8-10 降雨の観測
8-11 水蒸気同位体比の観測
8-12 数値気象予報とデータ同化
8-13 掩蔽法による大気観測
8-14 大気ライダー観測
8-15 ウィンドプロファイラ
8-16 台風の観測
8-17 黄砂の観測
8-18 雷の観測
8-19 オーロラの観測
8-20 気象分野における検証
8-C 測位衛星を利用した大気観測

第9章 災 害
9-1 氾濫域の検出と利用
9-2 高潮と津波
9-3 天然ダムの決壊
9-4 氷河湖決壊洪水(GLOF)
9-5 ため池の崩壊
9-6 海面上昇
9-7 地滑り
9-8 液状化
9-9 土石流
9-10 地震による建造物損壊
9-11 地震による地殻変動の検出
9-12 火山の表面温度監視
9-13 火山の地形と山体変形
9-14 噴煙・火山灰・火山ガス
9-15 火山灰の降灰分布
9-16 海底火山
9-17 溶熔岩流・火砕流・融雪型火山泥流
9-18 林野火災
9-19 泥炭火災
9-20 熱波
9-21 公衆衛生分野
9-22 油流出事故
9-C リモートセンシングによる東日本大震災モニタリング

第10章 様々な観測衛星・センサ
10-1 我が国のリモートセンシング・プロジェクトの動向
10-2 海外のリモートセンシング・プロジェクトの動向
10-3 ALOSシリーズ
10-4 ALOSシリーズの光学センサ:PRISM,AVNIR-2
10-5 ALOSシリーズのSAR:PALSAR,PALSAR-2,PALSAR-3
10-6 AMSRシリーズ
10-7 GCOM-CとSGLI
10-8 CIRC
10-9 静止光学衛星
10-10 Landsatシリーズ
10-11 NASA EOS計画
10-12 MODIS
10-13 ASTER
10-14 Decadal Survey
10-15 GEDI
10-16 SBGとECOSTRESS
10-17 SPOTシリーズ
10-18 Copernicus計画とSentinel衛星シリーズ
10-19 Sentinelシリーズの光学センサ
10-20 SentinelシリーズのSAR
10-21 Sentinelシリーズの大気観測センサ
10-22 AVIRIS
10-23 HISUI
10-24 海外の衛星搭載型ハイパースペクトルセンサ
10-25 ASNARO
10-26 世界の気象衛星観測網
10-27 ひまわり
10-28 GOES
10-29 気象衛星NOAAとSuomi NPP
10-30 全球降水観測計画(GPM)
10-31 TOMSとOMI
10-32 赤外サウンダ:AIRS,IASI,CrIS
10-33 GOSATシリーズ
10-34 OCOシリーズ
10-35 民間団体による温室効果ガス観測衛星
10-36 EarthCARE
10-37 SeaWiFS
10-38 SMOSとSMAP
10-39 TOPEX/PoseidonとJasonシリーズ
10-40 ICESat-2
10-41 Cryosat-2
10-42 GRACE
10-43 高分解能衛星の動向
10-44 小型商用衛星
10-45 大学発の超小型衛星
10-46 位置天文観測衛星
10-47 宇宙望遠鏡
10-48 月の観測ミッション
10-49 火星の観測ミッション
10-50 金星の観測ミッション
10-51 小惑星の観測ミッション
10-52 太陽の観測ミッション
10-C 次世代の衛星リモートセンシング・プロジェクト

第11章 リモートセンシングを取り巻く環境
11-1 宇宙基本法
11-2 宇宙条約と各国の宇宙活動法
11-3 衛星リモートセンシング法
11-4 航空法
11-5 ドローンの規制
11-6 測量系の法律
11-7 海洋基本法
11-8 気候変動適応法
11-9 地球温暖化対策の推進に関する法律
11-10 パリ協定
11-11 SDGs
11-12 地球観測の国際協調
11-13 Future Earth
11-14 センチネルアジアと国際災害チャータ
11-15 戦略的イノベーション創造プログラムSIP(防災・減災)
11-16 国連の防災枠組
11-17 リモートセンシング・タスクフォース活動
11-C 学術コミュニティ

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