キリスト教文化事典

キリスト教文化事典

著者名 キリスト教文化事典編集委員会
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年08月
判型 A5 210×148
ページ数 784ページ
ISBN 978-4-621-30715-1
Cコード 3516
NDCコード 190
ジャンル 人文科学 >  人文科学_総記・事典
人文科学 >  哲学・思想
人文科学 >  宗教学

内容紹介

キリスト教の教義や歴史だけでなく、文学、美術、音楽、さらにキリスト教の現代的な変化も視野に入れたキリスト教の文化的事象を包括的に収録した事典。第I部は本書全体の基礎をなす部分で、ユダヤ教はもとよりイスラームとの比較を含めたキリスト教の基本的な教義や歴史をめぐるトピックが取り上げられている。第II部は、キリスト教と文化との関わりを扱う部分で、文学、美術、音楽に関する様々なトピックが扱われている。第III 部では、キリスト教の社会的側面を中心に現代社会におけるキリスト教をめぐる多様なトピックが扱われ、最後に日本に改めて焦点を合わせて、日本のキリスト教の受容から今日に至るまでの多様な姿を扱ったトピックが収録されている。

目次

第I部 キリスト教の教義概説・キリスト教の歴史

1章 聖書からキリスト教の教義へ
アブラハムの宗教(セム系一神教)の世界
キリスト教とユダヤ教
イスラームとキリスト教
キリスト教の多様性
天地創造・エデンの園
族長たち
モーセと出エジプト
士師たち
ダビデとソロモン
預言者・バビロン捕囚
イエス
マリア
パウロ
ヨハネ黙示録
聖書翻訳とキリスト教文化
三位一体論
創造論
罪論・人間論
救済論
キリスト論
聖霊論
啓示論
聖書論・正典論
歴史神学・予定論
サクラメント論
教会論
終末論
国家・政治
経済
科学
技術
【コラム】人権とキリスト教

2章 キリスト教の歴史と現在
イエスの宗教運動から初期キリスト教へ
ローマ帝国とキリスト教、迫害の時代
グノーシス主義、都市のキリスト教
ローマ帝国の国教へ
ゲルマンの大移動
修道院のキリスト教
東ローマ帝国、ビザンチン帝国へ
フランク王国とカロリング朝ルネサンス
封建革命・教皇革命、十字軍
イスラームと12世紀ルネサンス
異端運動の爆発と托鉢修道会
スコラ的文化総合とゴシック
都市・大学・貨幣
中世後期、イタリア・ルネサンス
大航海時代、ヨーロッパ世界の拡大
宗教改革
イギリス国教会とピューリタン
ピューリタンと西欧的近代
新世界アメリカ(近世キリスト教)
30年戦争、西欧近代へ
国民国家の時代
近代合理主義と啓蒙主義
植民地主義とキリスト教
宗教大国アメリカ、リバイバル運動
キリスト教批判の展開
20世紀、二つの世界大戦の時代
世俗化の時代
現代ヨーロッパとキリスト教
南北アメリカとキリスト教(キリスト教の現在)
アジアとキリスト教
アフリカとキリスト教
【コラム】宗教改革と近代科学:ガリレオ裁判を読み解く

第II部 : キリスト教と文化

3章 文学編
1.古代のキリスト教文学
文学としての聖書
教父文学
アウグスティヌス『告白』と告白文学の系譜
ボエティウス『哲学の慰め』

2.ヨーロッパ中世の文学とキリスト教
ギリシャ神話のキリスト教化
中世のキリスト教詩
聖人伝の精華『黄金伝説』
中世ドイツ文学
中英語文学
中世文学に描かれた死生観
修養・建徳の書物
女性の神秘家たち
アーサー王物語と聖杯伝説
ダンテ『神曲』
聖史劇・神秘劇(受難劇)

3.近世文学とキリスト教
聖書の近代語訳が文学に与えた影響
ボッカッチョとペトラルカにおける聖書
英文学の二人の巨匠:シェイクスピアとスペンサー
イギリスの形而上詩人
イギリスのピューリタン文学
スペイン近世神秘主義の文学
スペイン・バロック演劇と人生の儚さ
フランスのモラリスト文学とパスカル『パンセ』
ドイツ敬虔主義の文学

4.近現代の各国文学の展開とキリスト教
〈イギリス〉ロマン派詩人と宗教的感情
〈イギリス〉ヴィクトリア朝時代の文学
〈イギリス〉オックスフォード運動と文学者たち
〈イギリス〉現代文学とキリスト教
〈イギリス〉C.S.ルイスと『ナルニア国物語』
〈アメリカ〉ピューリタニズムの伝統から啓蒙へ
〈アメリカ〉超絶主義の文学
〈アメリカ〉アメリカ文学に見るジェンダーと宗教思想
〈アメリカ〉ホーソーンと『緋文字』
〈アメリカ〉現代文学とキリスト教
〈フランス〉司祭像を通して見たフランス19世紀文学
〈フランス〉ヴィクトール・ユゴーとキリスト教
〈フランス〉20世紀カトリシズムの文学
〈フランス〉アルベール・カミュとキリスト教
〈フランス〉20世紀のキリスト教思想家たち
〈ドイツ語圏〉啓蒙主義の文学と思想
〈ドイツ語圏〉ゲーテと『ファウスト』
〈ドイツ語圏〉ロマン主義の文学と宗教
〈ドイツ語圏〉ニーチェと「神の死」
〈ドイツ語圏〉現代詩における神の問題
〈ドイツ語圏〉現代文学とキリスト教
〈ロシア〉スラヴ正教圏の文学伝統
〈ロシア〉19世紀文豪の時代と思想的背景
〈ロシア〉トルストイと『復活』
〈ロシア〉ドストエフスキーと『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』
〈ロシア〉象徴主義と銀の時代
〈ロシア〉ソ連時代と現代ロシアの文学
〈イタリア〉現代文学とキリスト教
〈北欧〉北欧のキリスト教文学
〈日本〉讃美歌の翻訳と新体詩
〈日本〉近現代詩歌とキリスト教
〈日本〉近代文学とキリスト教
〈日本〉日本のキリスト教文学(プロテスタント)
〈日本〉日本のキリスト教文学(カトリック)
〈日本〉三浦綾子と『氷点』
〈日本〉遠藤周作と『沈黙』

5.キリスト教と文学をめぐる問題群
キリスト教文学
神は著者である
「詩人的存在は罪である」
「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」
被造物の声を聴く
文学と悪
ホロコーストの文学と神学
讃美の伝統と詩文学
【コラム】『ハイジ』とキリスト教

4章 美術編
1. キリスト教美術の流れ
古代末期と葬礼美術
西欧初期中世の王朝の美術
聖堂建築
ビザンティン
ロマネスク
ゴシック
国際ゴシック
ルネサンス 
北方ルネサンス
フォンテーヌブロー派
バロック美術:ローマと各地の動向
バロック:総合芸術としての建築
ロココ
アカデミーと美術
フランス革命後のキリスト教美術 
文化遺産としてのキリスト教
近代科学とキリスト教美術
近代におけるキリスト教美術

2. 教えとイメージ
キリスト教美術のなかのイエス
キリスト教美術のなかのマリア
磔刑像
聖母子像
イコン崇敬とイコノスタシス
イコノクラスム
神の顔
彫像とキリスト教
予型論
教義と図像
美徳と悪徳

3. メディア
祭壇の成立と機能,展開
写本
祭壇画形式の成立と展開
版画と民衆文化
ルネサンスの宗教劇・宗教行列・活人画
聖遺物、聖遺物容器

4. 宗教実践と現実主義
聖地巡礼と美術
都市景観図
寄進者像
教皇庁と美術

5. 改革・異文化交流
宗教改革と美術
カトリック改革と美術
イエズス会と美術
プロテスタント諸国のキリスト教美術
ラテンアメリカのキリスト教美術
ケルトと島嶼系キリスト教美術

6. 宇宙としての世界像
創世記解釈と美術
宇宙論と美術
運命論と美術
世界の鏡
中世の「二つの光」と美:Lux とLumen
異教との融合

7. 死後世界・他界とイメージ
夢・幻視・イメージ
黙示録と美術
最後の審判
死後世界の地誌
死後世界旅行記
天使と悪魔 
腐敗と救済
メメント・モリとウァニタス

8. 造形理論と実践
人体比例論
観相学
記憶術
顔料と技法
【コラム】キリスト教と美術:不可視なるものの可視化

5章 音楽編
1. 古代から中世のキリスト教音楽
旧訳聖書の中の音楽
新約聖書の音楽
正教会の音楽
グレゴリオ聖歌
多声音楽のはじまりと展開

2. キリスト教音楽のさまざまなジャンル
ミサ・ミサ曲
モテット
賛歌その他の宗教歌
レクイエム
詩編と音楽
教会とオルガン音楽
教会と舞踊
宗教劇、教会における劇音楽
聖書物語に基づいた音楽:オラトリオとヒストリア
受難曲 
キリスト教とオペラ
映画とキリスト教音楽
ゴスペル・ミュージック
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック

3. さまざまな教派・さまざまな地域のキリスト教音楽
対抗宗教改革以降のカトリック教会の音楽
ルター派の教会音楽
カルヴァン派と音楽
イギリス国教会の音楽
キリスト教伝来期の日本のキリスト教音楽
日本の教会音楽(カトリック)
日本の教会音楽(プロテスタント)
日本のオルガン音楽
日本人による賛美歌
メソジスト運動と音楽
東アジアのキリスト教音楽
ロシアの教会音楽
ロシア作曲家と正教会聖歌
インドのキリスト教音楽
中東・アラブ圏のキリスト教音楽
アフリカのキリスト教音楽
ラテンアメリカのキリスト教音楽

4. 思想と解釈
音楽と神学
音楽と数
天上の音楽と地上の音楽
天使の音楽と悪魔の音楽
敬虔主義と音楽
音楽と自然
革命以降のフランス音楽における宗教性
チェチリア運動

5. キリスト教音楽の貢献者たち
アウレリウス・アウグスティヌス 
グイード・ダレッツォ
マルティン・ルターと音楽
パレストリーナ
ミヒャエル・プレトーリウス
アタナシウス・キルヒャー
ヘンリー・パーセル
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
リヒャルト・ワーグナー
オリヴィエ・メシアン

第III部 : キリスト教と現代社会

6章 現代の社会変動とキリスト教の諸相
1. 近代化への対応と宗教協力
第二バチカン公会議
マリア出現と聖地
エキュメニズム(エキュメニカル運動)
テゼ共同体

2.  キリスト教と政治・倫理
ライシテ
政教分離
市民宗教としてのキリスト教
ポスト世俗化
宗教保守
クリスチャン・シオニズム
プロライフとプロチョイス
LGBTとキリスト教
解放の神学

3.  キリスト教の展開と現代的変容
アメリカ合衆国のカトリック
キリスト教の新たなアメリカ的展開
ファンダメンタリズム
ペンテコステ派
福音派
メガチャーチ
キリスト教テーマパーク
映画と終末論的メッセージ 
ヒップホップの宗教性
教会史と宗教マーケット論
巡礼(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
大聖堂とツーリズム
教会離れ

4. キリスト教とオルタナティブ
キリスト教的死後観の衰退と墓地の変容
自然埋葬の発展とキリスト教
SBNR(Spiritual but Not Religious)
スピリチュアリティの聖地
ネオペイガニズム
【コラム】独身制とカトリック教会

7章 キリスト教と日本
キリシタンの伝来
近現代日本のカトリック
近現代日本の正教会 
近現代日本のプロテスタント
近代日本におけるキリスト教と国家
天皇制とキリスト教
キリシタン美術
キリシタン文学
キリシタンと仏教
「切支丹」イメージ
潜伏キリシタンとカクレキリシタン
幕末の思想とキリスト教
宣教師の日本語文学
キリスト教イメージ
「宗教」概念
キリスト教主義学校の歴史
現代のキリスト教主義学校
近代の社会福祉とキリスト教
現代日本のキリスト教と社会貢献活動
キリスト教と医療・ケア
無教会
南島とキリスト教
ジェンダー
日系移民とキリスト教
在日外国人とキリスト教
過疎化社会におけるキリスト教
【コラム】マンガ・アニメの中のキリスト教

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