内容紹介
2022年版では1章では軸索輸送のメカニズムを理解するうえで、超解像顕微鏡を開発し、1分子レベルでのライブ・イメージングを実現させる過程が述べられ、3章ではゲノム編集を用いたラベリング技術により、細胞内構造を構成するタンパク質の分布や相互作用の解明を進める過程が述べられる。8章では走査型電子顕微鏡による連続切片の再構成に基づいた細胞内の膜構造解析について、第5章では光遺伝学、カルシウムイメージング、特にGRINレンズを用いた超小型蛍光顕微鏡について解説している。たんぱく質(AMPAサブユニット)への局所光操作による機能解析については2章および4章に詳しい。
目次
はじめに/序章 研究と方法/1超解像顕微鏡技術の開発と軸索輸送研究への応用/2シナプス生理学のtranslational medicine/3生体脳内ゲノム編集による脳組織内1細胞での分子イメージング/4グルタミン酸受容体の光操作と記憶における生理機能の解明/5記憶痕跡細胞による記憶の脳内表現/6哺乳類における概日履歴現象の分子制御機構の探索/7大脳組織形成における神経前駆細胞の形態の役割と核移動の意義/8ニューロンにおける小胞体―ミトコンドリア接触/9精神疾患に伴う大脳回路構造異常の精密解析/10脳構築における層構造形成の力学制御機構/11眼球運動座標系とリスティングの法則の神経機構/12線条体尾部による自動的な行動選択のメカニズム/13行動を準備し適時に実行する大脳皮質メカニズム
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