Q&Aで解決 化学品のGHS対応SDSをつくる本(電子書籍)
著者名 | 吉川 治彦 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2019年10月 |
NDCコード | 574 |
内容紹介
改正JIS Z 7252,JIS Z 7253に準拠!
「SDSって何?」という基礎から丁寧に解説.
作成時の「どうする?」「困った!」にはQ&A形式でお答えします.
化学品の取扱事業者には,国連の勧告であるGHS分類に準拠した安全データシート(SDS)を作成し,リスクに関する情報を的確に伝達・共有していくことが求められています.しかし,混合物である製品のSDS作成やGHS分類を正確に理解することは,簡単なことではありません.
そこで本書は,化学品管理に関する法制度や基準,SDSの意義や背景などの基本から,2019年改正のJIS Z 7252,JIS Z 7253に準拠したSDS・ラベルの作成法まで,最新情報に基づいて丁寧に解説しました.さらに,実際に作成・運用する際に直面しがちな疑問や不安についてはQ&A形式できっちり解決!
SDS作成,GHS分類の初心者からベテランにまで,広く役立つ一冊です.
目次
1 化学物質の事故はなぜ起こる?
印刷工場の塩素系溶媒の胆管がん発症事例
アミン系物質の経皮ばく露による膀胱がん発症事例
廃棄薬品からのホルムアルデヒドの水道水混入事例
2 化学品の情報を伝えるSDSとGHS
SDSは化学品のハザードコミュニケーション
アジェンダ21とGHSの誕生
GHSの概要
GHSを理解する上で重要なポイント
日本のSDSとGHSの歴史
日本のSDSとGHSを規定している法規制
SDSの現状と問題点
混合物のGHS分類の問題
分解性物質のSDS作成の問題
3 改正JIS Z 7252およびJIS Z 7253に準拠したGHS対応SDSの作成
GHS国連文書とJIS Z 7252およびJIS Z 7253の関係
JIS Z 7252:2019,JIS Z 7253:2019の改定内容
GHS分類ガイダンスとは?
5つのステップからなるSDS作成法
ステップ1 SDS作成の目的の確認
ステップ2 成分情報の整理
ステップ3 化学品の危険有害性の決定
ステップ4 化学品の安全な取扱いのための注意事項などの記載
ステップ5 法令情報,許容濃度などの記載
作成後の定期的なチェックポイント
GHS混合物分類判定システムの利用
JIS Z 7252:2019,JIS Z 7253:2019に準拠したSDS作成例
全体的なSDS作成上の注意
JIS Z 7252:2019,JIS Z 7253:2019に準拠したラベル作成例
4 SDSで陥りやすい問題点とその解決方法“Q&Aで解決SDS寺子屋”
SDS作成全般
SDS第1項―化学品及び会社情報
SDS第2項―危険有害性の要約
SDS第3項―組成及び成分情報
SDS第4項―応急措置
SDS第5項―火災時の措置
SDS第8項―ばく露防止及び保護措置
SDS第9項―物理的及び化学的性質
SDS第10項―安定性及び反応性
SDS第11項―有害性情報
SDS第11項―有害性情報,SDS第12項―環境影響情報
SDS第14項―輸送上の注意
SDS第15項―適用法令
SDS第16項―その他の情報
ラベル作成全般
5 これからの化学物質管理
持続可能な開発目標SDGs
各国の化学物質管理の動向
法規制による管理から自主管理へ
予防原則を考慮した化学物質管理
企業の法令遵守と社会的責任
リスクアセスメントとPDCAサイクルによる改善
製品含有化学物質の情報伝達
情報の非対称性と営業秘密情報の開示
消費者製品の情報伝達
SDSの質の確保と人材育成
安全を安心につなげるために
あとがき
索 引