内容紹介
消費者行動論の世界的な権威マイケル・R・ソロモンによる定番のテキストブックの【上】【中】【下】の3冊を一冊にまとめたもの。消費者行動の研究は、何かを買うという行為の理解にとどまらない。何かを所有することが、人々の生活や自分自身や他人に対して抱くイメージにどのような影響を与えるのか、ということも消費者行動論の研究者たちは考えてきた。本書は、消費者行動論の最新の研究成果を紹介しながら、モノやサービスを買って、所有して、廃棄する一連のプロセスを理解するための考え方を分かりやすく解説。また、グローバル化という現実を反映して、世界各地で観察されるユニークな消費者行動やマーケティングの事例を豊富に紹介している。さらに日本版では、事例の一部を日本の読者にも分かりやすいものに差し替える工夫をしている。
目次
セクション1 市場に存在する消費者
第1章 買うこと・所有すること・生きること
消費者行動:市場にいる人々/消費者行動論とは何か?消費者がマーケティング戦略に与える影響/マーケティング倫理と公共政策/研究分野としての消費者行動/本書の構成
セクション2 個人としての消費者
第2章 知覚
感覚システム/露出/注意/解釈
第3章 学習と記憶
学習/道具的条件づけ原理のマーケティングへの応用/記憶
第4章 動機づけとグローバルな価値観
動機づけのプロセス:人は何に駆り立てられるのか?/消費者関与/価値観/異文化の価値観
第5章 自己
自己とは何か?/性役割/身体イメージ
第6章 パーソナリティとサイコグラフィクス
パーソナリティ/ブランド・パーソナリティ/サイコグラフィクス/消費者行動の負の側面
セクション3 意思決定者としての消費者
第7章 態度と説得
態度の力/態度はどのように形成されるのか/マーケターはどのように消費者の態度を変えるのか?
第8章 意思決定
消費者は問題解決者/意思決定プロセスのステップ/ヒューリスティック:メンタルな近道
第9章 購入と処分
消費者行動に状況が及ぼす効果/オンライン技術の新たな影響/買い物経験/購買後の満足/製品の処分
第10章 組織・家庭における意思決定
組織の意思決定/家族/意思決定者としての子どもたち:消費者になる訓練をしている人たち
セクション4 消費者とサブカルチャー
第11章 集団とソーシャルメディア
準拠集団/オピニオン・リーダーシップ/クチコミ/ソーシャルメディア革命
第12章 社会階級とライフスタイル
消費者の支出と経済行動/社会階級の構造/社会階級と消費者行動/ライフスタイル
第13章 サブカルチャー
サブカルチャー,マイクロカルチャー,消費者アイデンティティ/民族・人種サブカルチャー/宗教サブカルチャー/年齢サブカルチャー
第14章 文化
文化とは何か?/文化を伝える物語と儀式/聖なる消費と俗なる消費/ポップカルチャー/イノベーションの普及
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