ヘミングウェイと逸脱した身体

ヘミングウェイと逸脱した身体

―権力・棄却・ジェンダー
著者名 古谷 裕美
発行元 関東学院大学出版会
発行年月日 2022年02月
判型 四六 188×128
ページ数 214ページ
ISBN 978-4-901734-82-0
Cコード 3098
ジャンル 人文科学

内容紹介

なぜ、ヘミングウェイの描く妊婦は次々と死んでいくのか。数多くの傷病者を描くことでヘミングウェイは何を表現したかったのか。傷病に侵された登場人物たちは周縁的な描かれ方をされているものの、その陰画的存在はメイン・キャラクターを照射する極めて重要な役割を担っている。社会不安や権力への反発を投影する圧倒的な負の存在に着目しつつ、ヘミングウェイ・テクストの再読を試みる。

目次

目次
序章
第一章 『日はまた昇る』における語り・視覚性・客体化
第二章 「キリマンジャロの雪」における腐敗・去勢・死
第三章 「神よ陽気に殿方を憩わしめたまえ」における切断された身体
第四章 「インディアン・キャンプ」における先住民妊婦の身体
第五章 『武器よさらば』における医学と権力
第六章 「アルプスの牧歌」における言説とセクシュアリティの構築
第七章 病んだ身体―「蝶々と戦車」における空間・身体・死者の魂
第八章 『エデンの園』における身体変容
結論
あとがき

引用文献一覧
索引

定価:2,420円
(本体2,200円+税10%)
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