体験設計

体験設計

ビジョンから優れた経験価値の創出へ
著者名 髙橋 克実
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年01月
判型 A5 210×148
ページ数 192ページ
ISBN 978-4-621-30693-2
Cコード 2050
NDCコード 548
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  情報・コンピュータ >  情報・webデザイン

内容紹介

「体験設計」は読んで字のごとく「体験」を「設計(デザイン)」するものであり、すべての人が体験して、経験を得るすべての事や物に関与できると考える。自らの感性で自らの思いを形として外に表そうとする創造行為はアートだが、誰かに何らかの目的をもって、何かの経験を提供しようとする創造行為はすべての人が行っている体験設計といえよう。

本書ではビジネスの未来を見据えた設計(デザイン)の視点に基づいた思考を手掛かりに、「体験設計」についての考え方や実践するうえでのマネージメント的な視点などを提示。後半では「ビジョン提案型デザイン手法」の新しいフレームワークを中心に解説し、例題を通じて、ツールなどを紹介しつつ理解を深めていく。更には、この体験設計を実際に行って生まれた事例を紹介する。

目次

はじめに
本書の構成について
1.ビジネスの未来デザイン
 1-1.未来に向けたビジネスデザイン
 1-2.未来も人間中心なのか
2.デザイン的思考の経営
 2-1.デザイン経営宣言
 2-2.「デザイン」と「DESIGN」
 2-3.デザイン経営宣言に示されたフィールド
 2-4.サービスとデザイン的思考
3.価値創造のためのデザイン的思考
 3-1.設計開発はコモディティ化の歴史
 3-2.次のビジネスに問われるデザイン的思考
4.求められる価値創造の戦略
 4-1.時代が求める設計対象
 4-2.設計のパラダイムシフト
 4-3.Issue Driven からVision Driven の時代へ
 4-4.ビジョンとは何か
 4-5.求められるビジョンのための設計は?
5.これからの設計方法論
 5-1.「体験設計」とは
 5-2.身近な体験設計の思考
 5-3.三方良し、五方良し、七方良しのアプローチ
 5-4.SDGsと体験設計
6.体験を設計する9つの視点
 6-1.経験する対象の領域⇒体験ドメインの設計視点
 6-2.経験する意味の探索⇒体験テーマの設計視点
 6-3.経験を革新する規模⇒体験レベルの設計視点
 6-4.経験を評価する世代⇒体験ロードマップの設計視点
 6-5.経験を構成する要素⇒体験モジュールの設計視点
 6-6.経験を展開する背景⇒体験ステージの設計視点
 6-7.経験を獲得する経緯⇒体験ジャーニーの設計視点
 6-8.経験を実現する連携⇒体験バリューチェーンの設計視点
 6-9.経験の獲得への導入⇒体験イントロの設計視点
7.体験設計の実践プロセス
 7-1. 体験設計を実現する手法
 7-2.ビジョン展開
 7-3.シナリオ展開
 7-4.プロトタイプ展開
 7-5.体験設計の評価
 7-6.社会実装のビジネス構築
8.体験設計の例題
 8-1.例題テーマ「受付おもてなし」
 8-2.アクティビティアイデアシナリオの展開
 8-3.バリューシナリオの展開
 8-4.ペルソナの設定
 8-5.アクティビティシナリオの展開
 8-6.インタラクションシナリオの展開
 8-7.体験の実態化
9.体験実装のための9ヵ条
 9-1.原型育成
 9-2.価値印象
 9-3.知財防御
 9-4.規制挑戦
 9-5.価値価格
 9-6.信頼起動
 9-7.多彩投資
 9-8.共益接続
 9-9.信念維持 Faith Keep
10.体験設計マネージメント
 10-1.体験設計に求められる経営
 10-2.体験設計がめざす理念
11.体験設計の実践を支援する活動
 11-1.体験設計実践の支援コンソーシアム設立の背景
 11-2.具体的な体験設計支援の活動
 11-3.体験設計認証 事例紹介
12.体験設計事例の紹介
 12-1.タスクレベルの体験設計「リハビリロボット」
 12-2.シーンレベルの体験設計「看護環境IoTソリューション」
 12-3.ジョブレベルの体験設計「フットヘルスソリューション」
 12-4.紹介事例について
おわりに

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