内容紹介
「第3版 臨床薬物動態学」(2015年刊行)の改訂版。薬物血中濃度を解析するという従来の薬物動態、TDMのイメージを一新し、薬物血中濃度を用いずに薬物動態の視点、情報を薬物治療のモニターに付加し、モニターの内容を豊富化していくための概念や具体的な方法を示すことに力点を置いている。薬物動態学の臨床適用という目的に徹した書。薬物動態の情報をいかに治療に適用、利用していくかを述べることにより、薬物動態の視点が薬物治療を適正に遂行していくうえでいかに大切であるかを伝えている。第4版では、必要と思われる新たな知見や考え方を追加している。
目次
第I部
A 血中薬物濃度のとらえ方
A1 薬物治療の適正化と薬物動態の関連性
A2 薬物動態の基本パラメータ
A3 薬物動態パラメータの変動要因からみた薬物の特徴づけ
A4 血中薬物濃度の決定
A5 薬物動態パラメータ値の収集
B おもな疾病における薬物動態変化の推定の考え方
B1 肝疾患における薬物動態
B2 心疾患における薬物動態
B3 腎疾患における薬物動態
C 薬物の投与設計に必要な関係式
C1 薬物投与後の血中薬物濃度を表現する関係式
C2 クリアランスが薬物濃度依存性を示す薬物の投与設計に必要な関係式
C3 薬物投与設計の考え方
C4 ベイズ推定を用いた血中薬物濃度の推定
第II部
D TDMの実際
D1 ジゴキシン
D2 ジソピラミド
D3 テオフィリン
D4 抗てんかん薬
D5 アミノ配糖体系抗生物質
D6 バンコマイシン
D7 その他
第III部
E PK/PD解析
E1 導入編
E2 基礎編
E3 応用編
第IV部
F 薬物の体内動態パラメータ値と特徴づけ
付表 薬物動態パラメータ
索引
出版社からのメッセージ
本書は『第3版 臨床薬物動態学』(2015年03月刊)の改訂版です。