内容紹介
【極めに・究める・リハビリテーション】シリーズ 第2巻「運動器疾患」
リハビリテーション専門職として
絶対に避けられない道が「運動器疾患」です
肩・腰・膝・外傷といった運動器,
そして整形外科疾患は,
リハビリテーション分野のまさに「鉄板」!
ゆえに,臨床に立つ前に
ぜひマスターしておきたい
患者の前で困らない「現場のリクツとケアのコツ」
をエキスパートが伝授します.
今,読んでおけば,将来役に立つ!
あなただけの「極めに,究める」施術を
いつか実現してみてください
目次
Chapter 1 まずは,運動器の痛みを取り除く!(美﨑 定也)
極める1 「運動療法」「徒手療法」「物理療法」,痛みにはどれが効く?
極める2 痛みの病態はOPQRSTの問診で8割わかる
極める3 取り除かなければならない痛みがそこにある!
極める4 遅れてきた痛みは遅れる前に説明する
Chapter 2 疫学・統計・クリニカルリーズニングで運動器を評価せよ!(美﨑 定也)
極める1 疾患ごとの疫学と予後因子で患者の予後を把握―治療目標の立て方①
極める2 対象疾患だけでなく,併存症も考慮―治療目標の立て方②
極める3 「エラー」「バイアス」「平均への回帰」が臨床判断の場で必須知識
極める4 クリニカルリーズニング(帰納的推論)とガイドライン(演繹的推論)を使いこなす
Chapter 3 変形性膝関節症は理論ではなく結果が重要(美﨑 定也)
極める1 膝の痛みが先か,大腿四頭筋の弱化が先か,臨床家にとっては重大ではない
極める2 運動連鎖のリクツを理解して,とにかく結果を出せ!
極める3 診療ガイドライン推奨派からの提言
極める4 延々と続く保存療法の弊害
Chapter 4 肩関節疾患は保存療法で攻め,日常生活の痛みを取り除く(美﨑 定也)
極める1 腱板損傷を保存療法で攻めるコツ
極める2 肩関節脱臼は積極的に「拘縮」を作る代表的な疾患
極める3 可動域制限は日常生活で困らなければよしとする
極める4 肩コリをほぐすだけならリハビリテーション専門職の免許はいらない
Chapter 5 非特異的腰痛は分類をはっきりさせる(美﨑 定也)
極める1 腰痛の原因ははっきりしなくても,分類ははっきりできる
極める2 リハビリテーション専門職はレッド・フラッグの伝道師になれ
極める3 「私,腹筋ないんです」といわれたら,まず姿勢を直せ
極める4 情報を与えるだけの患者教育はナンセンス
Chapter 6 大腿骨近位部骨折は動作獲得の加速に目標をおく(相澤 純也)
極める1 付き添い屋さんはわれわれの仕事ではない
極める2 転倒リスクは,閉眼での片脚立位保持時間で予測する
極める3 動作獲得の加速が腕のみせどころ
Chapter 7 人工膝関節置換術の入院・外来リハビリテーション(美﨑 定也)
極める1 「早期の起立歩行」「痛みのマネジメント」「膝可動域の評価」で短い在院期間を効率的に利用する
極める2 外来リハでは,「膝可動域の改善」「日常生活動作(ADL)の獲得」を目標に
極める3 「ウォーキング」と「立った生活」で退院後の身体活動性をキープする
極める4 「忘れ去られた関節」を目指せ
Chapter 8 行動変容を促して治療を促進する(美﨑 定也)
極める1 「患者が〇〇してくれない病」にかかってはいけない
極める2 コトの重大さに気づいて,メリットを感じれば,患者は動く
極める3 患者が動くリクツがわかるなら,とにかく最初の1歩を出させよ
極める4 まずは自分が動いてみせよ!
Chapter 9 予防医学で運動器疾患を防ぐ(美﨑 定也)
極める1 ポピュレーション・アプローチで予防医療に貢献する
極める2 介護予防教室で社会参加を促し,生きがいを見出させる
極める3 スクリーニングで,死亡にもつながる転倒を予防する
極める4 統計調査を利用して生涯運動を普及させる
COLUMN一覧
1 「運動療法」「徒手療法」「物理療法」,選びやすいから選んでいない?
2 術後急性期・亜急性期の痛み
3 心がモヤっとするリハビリテーション
4 基準範囲を外れた検査値は異常か?
5 腱板断裂,手術するならいつ?
6 保存療法 vs 手術療法
7 リハビリテーション専門職にも多い!? 非特異的腰痛
8 適用性判断,できてますか?
9 計画表通りに進めればよい!?
10 CPM何する者ぞ
11 スポーツレクリエーション指導のコツ
12 介護予防教室
13 転倒の定義と国際疾病分類