人間・AI・動物

人間・AI・動物

ポストヒューマンの社会学
著者名 片桐 雅隆
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年01月
判型 四六 188×128
ページ数 194ページ
ISBN 978-4-621-30663-5
Cコード 3036
NDCコード 361
ジャンル 人文科学 >  社会学

内容紹介

人間の社会を構成する「人間」とは誰だろうか。今まで、社会のメンバーとされてきた人間は男性や健常者であって、女性や障害者はメンバーから排除されてきたのだろうか。

また、今日、AIの進展でロボットが人間の日常生活にも浸透し、一方で、動物も人間と同じ知覚や権利をもつと見なされるようになってきた。では、ロボットや動物は人間と同じ社会のメンバーなのだろうか。

「人間とは何か」、「誰が社会のメンバーか」が今日ほど問われている時代はない。それらの問いに社会学の視点から取り組んだのが本書である。

目次

序章 「人間とは何か」の問い――ポストヒューマンという視点
 第1節 シンギュラリティは来るのか――さまざまな人類史
 第2節 「人間とは何か」の非自明性――人間というカテゴリーをめぐって
 第3節 「人間とは何か」を問う視点――属性と関係
 第4節 ポストヒューマン研究のための3つの理論-解釈的社会学・認知社会学・クーケルバークの関係的アプローチ
 終節  全体の構成

第1章 ポストヒューマン論は何を問うのか――人間・AI・動物
 第1節 ポストヒューマン論の系譜
 第2節 ブライドッティのポストヒューマン論①――近代的主体への批判
 第3節 ブライドッティのポストヒューマン論②――人類中心主義への批判
 第4節 ポストヒューマン状況がもたらす新たな人間や社会とは何か
 終節  認知社会学の視点から見たブライドッティのポストヒューマン論 

【I部】 「誰が社会のメンバーか」をめぐる問い

第2章 人間の誰が社会のメンバーか――コスモポリタニズムとポストヒューマン論
 第1節 コスモポリタニズムとグローバル化
 第2節 コスモポリタニズムへの視点
 第3節 コスモポリタニズムは動物にまで及ぶか――ポストヒューマン論への展開
 終節  カテゴリー化と社会の構築――包摂や排除の言説として用いられる属性

第3章 ロボット・動物・サイボーグは社会のメンバーか――ロボット・動物・サイボーグの権利論から考える
 第1節 AIをめぐる人文・社会科学の研究――エリオットのAI研究にふれて
 第2節 ロボットは社会のメンバーか
 第3節 サイボーグ化と社会の分断
 終節  サイボーグは社会のメンバーか――ロボット・動物・サイボーグ論の連続性

【II部】 相互行為・他者理解をめぐる問い

第4章 AI・動物は理解できるか――相互行為・他者理解をめぐって
 第1節 人間とAI・動物の間に相互行為や他者理解は成り立つか――属性的アプローチから
 第2節 AIに他者を読む①――チューリングとゴフマン
 第3節 AIに他者を読む②――物との役割取得と動機の語彙
 終節  属性から関係へ――発想の転換が意味するもの

第5章 AIは偏見をもたないか-AIとリアリズム
 第1節 リアリズムの高まり
 第2節 リアリズムと解釈的社会学
 第3節 哲学的リアリズムからポピュラー・リアリズムへ――AIをめぐる相互行為と他者理解
 第4節 AIによるビッグデータ分析とポピュラー・リアリズム
 第5章 統計は現実をリアルにとらえるか――ベストの統計の構築主義
 終節  ポピュラー・リアリズムにどう向き合うか

終章 人文・社会科学の危機?――2つのポスト人文学
 第1節 ポスト・ヒューマニズムとポスト人類中心主義――ポスト人文学の課題
 第2節 人文・社会科学は人間という枠から出られるか――もう1つのポスト人文学

あとがき
文献リスト
索引

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