コアカリ対応 分析化学 第4版

コアカリ対応 分析化学 第4版

著者名 今井 一洋 編著
荒川 秀俊 編著
小林 典裕 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2022年01月
判型 B5 257×182
ページ数 540ページ
ISBN 978-4-621-30688-8
Cコード 3047
NDCコード 499
ジャンル 化学・化学工学 >  分析化学
医学・薬学 >  薬学 >  薬学一般

内容紹介

本書は「薬学生にとって分析化学分野の定性・定量的な基本的な実力が身に備わること」「薬学分野の分析化学の専門家としての知識が獲得できること」「研究・新薬開発などの際に役立つ応用知識を身につけることができること」を目標において改訂を重ねられてきました。第4版では“薬学コアカリ”C2『化学物質の分析』への対応を見直し、内容を刷新、第18改正日本薬局方に準拠しました。

第I編では、分析化学における化学反応はすべて化学平衡のうえに成り立っていることを念頭に、反応の理論と手法を理解できるように解説。第II編、第III編では、日進月歩の機器分析および生物化学的方法による化学物質の分析を解説し、分析法の理論的な理解を重視しています。

項目ごとにまとめと演習問題を記載し、知識を整理し、理解を深められるようにしました。付録には昨今の国家試験問題から学びの理解を深める良問を選び、解答と丁寧な解説を付けています。

目次

第 I 編 化学反応による物質の分析
 第1章 分析化学の基礎概念
  1・1 分析化学の意義と役割
  1・2 分析化学の方法論と分類
  1・3 SI単位
  1・4 溶液の濃度の表し方

 第2章 化学平衡
  2・1 酸塩基平衡
  2・2 溶液のpHの測定
  2・3 溶液のpHの計算
  2・4 緩衝作用
  2・5 分子形およびイオン形の変化
  2・6 錯体・キレート生成平衡
  2・7 沈殿平衡
  2・8 酸化還元電位
  2・9 酸化還元平衡
  2・10 分配平衡
  2・11 イオン交換平衡

 第3章 定性試験
  3・1 無機イオンの定性試験
  3・2 代表的な医薬品の確認試験
  3・3 代表的な医薬品の純度試験

 第4章 定量の基礎
  4・1 統計処理
  4・2 医薬品分析法のバリデーション
  4・3 重量分析法
  4・4 容量分析法

 第5章 容量分析法
  5・1 酸塩基滴定(中和滴定)
  5・2 非水滴定
  5・3 キレート滴定
  5・4 沈殿滴定
  5・5 酸化還元滴定
  5・6 電気滴定

第 II 編 機器による物質の分析
 第6章 分光分析法
  6・0 分光分析法概論
  6・1 紫外可視吸光度測定法
  6・2 蛍光光度法
  6・3 赤外・ラマン分光スペクトル法
  6・4 原子吸光光度法
  6・5 発光分析法
  6・6 電子スピン共鳴法
  6・7 旋光度測定法および円二色性測定法

 第7章 核磁気共鳴スペクトル
  7・1 原理ーNMRとは何か?
  7・2 測定の実際
  7・3 13C NMR
  7・4 生体分子への応用

 第8章 質量分析法
  8・1 原理
  8・2 質量スペクトル
  8・3 フラグメンテーション
  8・4 分子式の決定
  8・5 生体分子への応用

 第9章 X線結晶構造解析
  9・1 原理
  9・2 結晶解析の実際
  9・3 粉末法

 第10章 熱分析
  10・1 熱分析の特徴

 第11章 分離分析法
  11・1 クロマトグラフィーの特徴と分離機構
  11・2 検出法と装置
  11・3 代表的な化学物質の分離分析
  11・4 電気泳動法

第 III 編 臨床検査における分析
 第12章 臨床分析の役割と特徴
  12・1 臨床分析概論
  12・2 試料の取り扱いと前処理

 第13章 生物化学的分析法
  13・1 免疫反応を利用する分析法
  13・2 酵素を利用する分析法
  13・3 ドライケミストリー

 第14章 画像診断法
  14・1 X線検査
  14・2 磁気共鳴イメージング (MRI)
  14・3 超音波検査
  14・4 内視鏡検査
  14・5 核医学検査

付録1:国試に学ぼう
付録2:各種定数表

出版社からのメッセージ

本書は『コアカリ対応 分析化学 第3版』(2011年8月刊)の改訂版です。

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