35の名著でたどる科学史

35の名著でたどる科学史(電子書籍)

科学者はいかに世界を綴ったか
著者名 小山 慶太
発行元 丸善出版
発行年月日 2019年03月
NDCコード 402

内容紹介

『プリンキピア』、『種の起原』、『二重らせん』……

タイトルは一度は聞いたことのある科学の名著。
それぞれの書籍は執筆した科学者の業績とともに教科書に載るほど有名なものも多く存在する。

では実際にそれらの本には何が書かれていて、科学者たちはどのように自分の研究のことを書いているのか、までは案外知らないのではないか。本書では科学の一大転換点である16世紀からはじまり、現代へつながる科学史において重要な名著を35冊取り上げ、その内容と書かれた時代背景、刊行後にどのような影響を与えたのかを解説。

案外知らない名著の内容を知るだけでなく、科学の歴史の表舞台とその裏側にあった、科学者たちの人間らしい一面も垣間見える、科学の名著の世界を案内する。

目次

1章 宇宙と光と革命の始まり(一六〜一七世紀)
バターフィールド『近代科学の誕生』一九四九年
コペルニクス『天球の回転について』一五四三年
ケプラー『宇宙の神秘』一五九六年
ガリレオ『星界の報告』一六一〇年
ガリレオ『天文対話』一六三二年/ガリレオ『新科学対話』一六三八年  
デカルト『哲学原理』一六四四年
ホイヘンス『光についての論考』一六九〇年
ニュートン『プリンキピア』一六八七年
〔コラム〕フック『ミクログラフィア』一六六五年

2章 プリズムと電気と技術の発展(一八世紀)
ニュートン『光学』一七四〇年
ヴォルテール『哲学書簡』一七三四年
ラ・メトリ『人間機械論』一七四七年
フランクリン『フランクリン自伝』一八一八年
ラヴォアジエ『化学原論』一七八九年
ランフォード「摩擦によって引き起こされる熱の源に関する研究」一七九八年
〔コラム〕ニュートンのリンゴ

3章 神と悪魔とエネルギー(一九世紀)
ラプラス『確率の哲学的試論』一八一四年/デュ・ボア・レーモン「自然認識の限界について」一八七二年
カルノー『火の動力についての考察』一八二四年
ダーウィン『ビーグル号航海記』一八三九年/ダーウィン『種の起源』一八五九年  
ファラデー『力と物質』一八六〇年/ファラデー『ロウソクの科学』一八六一年  
マクスウェル「エーテル」一八七五年
〔コラム〕もう一人の悪魔

4章 ミクロと時空と宇宙論(二〇世紀前半)
セグレ『X線からクォークまで』一九八〇年
アインシュタイン「運動物体の電気力学について」一九〇五年
ペラン『原子』一九一三年
ハッブル『銀河の世界』一九三六年
ケストラー『サンバガエルの謎』一九七一年
〔コラム〕朝永振一郎「光子の裁判」一九四九年

5章 遺伝子と古生物学と人類の進化(二〇世紀後半)
ワトソン『二重らせん』一九六八年/セイヤー『ロザリンド・フランクリンとDNA』一九七五年
パウエル『白亜紀に夜が来る』一九九八年 
スペンサー『ピルト=ダウン』一九九〇年/ジョハンソン、エディ『ルーシー』一九八一年
グールド『ワンダフル・ライフ』一九八九年/グールド『フルハウス 生命の全容』一九九六年  
〔コラム〕ネアンデルタール人と現生人類

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