内容紹介
途上国支援に力を入れている今日の経済大国日本も、外国や国際機関から援助や恩恵を受けていたことか幾度となくあった。戦後の灰燼から立ち上がれたのも、先進国の政府からの経済協力、国際機関からの資金供与のほかに、各国の民間団体からの資金や物資の提供など、多大なる支援を受けたことを忘れてはいけない。世界中のボランティアの人々や団体から受けた厚意や友情を心に留めて、日本人自らもボランティア活動を開始することも大切なことではないだろうか。本書では、アメリカをはじめ諸外国と比較した日本のボランティア活動の違い、日本のボランティア活動の世界での評価、日本のボランティアの問題点について、外務省で領事や書記官などを勤め民間援助団体(NGO)支援にも豊富な経験を持つ著者ならではの視点で、数々のデータを交えながら紹介する。
目次
プロローグ
第１章 日本の国際ボランティア事情
第２章 日本人のボランティア観
第３章 国際ＮＧＯと政府の関係の推移
第４章 日本の国際貢献の歩み
第５章 期待される地方自治体の国際協力
第６章 海外支援ＮＧＯの現状
第７章 人はなぜボランティアを目指すのか
第８章 緊急災害におけるボランティアと行政の協力
第９章 日本のボランティアの進む道−提言
あとがき
国際ボランティア関連資料
