内容紹介
古今東西の文学作品の中には、一生かかっても読みきれない数の、おもしろい小説の山がある。本書はフランス文学者の著者が、読んでおもしろいフランス小説をセレクト、そして、サブカルチャーや他のメディアとの関係を含めたさまざまな文化的・社会的観点から解析し、それを日本人の作家たちがどう読んだか、そして、その結果、なにが産まれたかをまとめた今までになくユニークなガイドブック。
目次
第一章 マルキ・ド・サド−十八世紀末が二十世紀末によみがえる
第二章 バルザック−登場人物二四〇〇人の超大作
第三章 ヴィクトル・ユゴー−名作がミュージカルに?お昼のメロドラマに?
第四章 モーパッサン−三十八歳でも、老いるのは恐ろしい
第五章 サン=テグジュペリ−空よりも、海よりも、宇宙よりも孤独
第六章 サルトル−若い小説家の出発
第七章アゴタ・クリストフ−光は東欧から
あとがき