新版 薬学生のための医療倫理【コアカリ対応】

新版 薬学生のための医療倫理【コアカリ対応】

著者名 松島 哲久 編著
宮島 光志 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2021年08月
判型 A5 210×148
ページ数 188ページ
ISBN 978-4-621-30634-5
Cコード 3047
NDCコード 490
付属品 なし
ジャンル 医学・薬学 >  薬学
人文科学 >  倫理学 >  医療倫理

内容紹介

医療過誤や薬害問題をうけ、現在薬剤師国家試験では医療倫理分野からの出題が義務化され、必修科目にもなっている。「薬学教育モデル・コアカリキュラム 平成25年度改訂版」に準拠した新規テーマも取り込み、前版『薬学生のための医療倫理』から執筆者も刷新した「コアカリ準拠」の新版テキスト。

目次

●序章:現代医療における薬剤師の使命
・現代医療における薬剤師の新たな使命:患者中心の医療の実現へ
・なぜチーム医療なのか
・医療人のプロフェッショナリズムと社会的責任
・基本事項・コアカリ演習①
●第1章:薬剤師が果たすべき役割と求められる倫理
・薬学の歴史と現在そして未来
・薬剤師の役割の変遷と医薬分業(世界と日本)
・医薬品の適正使用とファーマシューティカルケア
・法令の構成と薬剤師関連法規
・薬剤師の倫理規定と薬剤師法
・世界の薬剤師倫理規定
・世界の薬学教育
・情報倫理と情報セキュリティ
・レギュラトリーサイエンス
・基本事項・コアカリ演習②
●第2章:人権と患者の権利 
・医師のパターナリズムから患者の自己決定権へ
・インフォームド・コンセントと守秘義務の法的根拠
・患者の基本的権利の確立の歴史とリスボン宣言
・患者の権利章典から「患者のケアにおけるパートナーシップ」へ
・患者の権利に関する世界宣言(1):WHO憲章・世界人権宣言・国際人権規約
・患者の権利に関する世界宣言(2):オタワ憲章・マドリード宣言
・基本事項・コアカリ演習③
●第3章:医療者-患者関係におけるコミュニケーション
・医療面接と言語的・非言語的コミュニケーション
・医療面接技法としての「質問法」
・医療面接技法としての「態度」
・倫理コンサルテーション
・患者の心理状態への配慮と対応:リスニングスキルとアサーション
・病気の患者の心理・家族の心理
・ユマニチュード技法
・基本事項・コアカリ演習④
●第4章:生命倫理の概観:歴史と展望
・生命倫理の成立とその背景
・ベルモントレポートと生命倫理の4原則
・生命と人間の尊厳:生命の神聖(SOL)と生命の質(QOL)
・パーソン論と人間の権利
・グローバル・バイオエシックスの模索
・生命倫理と医療倫理・臨床倫理
・基本事項・コアカリ演習⑤
●第5章:生殖医療と生命倫理
・人工授精・体外受精
・生殖革命・精子銀行・代理母
・出生前診断・着床前診断
・人工妊娠中絶と母体保護法
・配偶子・胚の資源化と社会的影響
・基本事項・コアカリ演習⑥
●第6章:脳死・臓器移植と生命倫理
・死の定義
・脳死と現代医療における死の意味
・臓器移植は許されるか
・臓器移植法改正
・世界の脳死と臓器移植に関する法律
・基本事項・コアカリ演習⑦
●第7章:終末期医療と生命倫理
・終末期医療とは何か
・緩和ケアとアドバンス・ケア・プラニング
・各国の終末期医療に関する法制度
・安楽死・尊厳死・治療の中止
・地域包括ケアシステムの構築
・基本事項・コアカリ演習⑧
●第8章:先進医療と生命倫理
・遺伝子診断・治療
・再生医療
・クローン技術
・脳科学と脳神経倫理学
・難病治療・エンハンスメント
・基本事項・コアカリ演習⑨
●第9章:臨床研究の倫理
・ニュルンベルク綱領とヘルシンキ宣言
・新薬開発と遵守すべき基準
・利益相反・研究不正と臨床研究法
・動物実験の倫理
・データサイエンスの倫理
・基本事項・コアカリ演習⑩
●第10章:薬害と医療事故
・薬害の定義と歴史
・薬害エイズ
・薬害を防止するために
・医療事故と医療過誤
・医療安全
・基本事項・コアカリ演習⑪

【巻末資料】
・FIP薬剤師倫理規定
・リスボン宣言
・患者の権利章典
・ニュルンベルク綱領
・ヘルシンキ宣言

索引

出版社からのメッセージ

本書は『薬学生のための医療倫理』(2010年7月刊)の改訂版です。

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定価:3,080円
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