内容紹介
Part1では発達障害の患者学─治す医療から治し支える医療について、発達障害とは何か、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、学習障害などについてやさしく解説。また成人を対象とした発達障害専門プログラムを実施する医療機関は各地にあり、コミュニケーションの練習、発達障害への理解などの共有体験とお互いの悩みや思いを通して、社会で生活できるテクニックを学びます。 Part2では発達障害に対して医療ができること-診断から治療へとして発達障害の方に対処法をアドバイス。「自分と同じ悩みを持っている人が他にもいることがわかって良かった」デイケア、ショートケアプログラムに参加された方から感想が述べられています。デイケアでは対人コミュニケーションなど、発達障害の人が苦手としているスキルを学びます。
目次
Part 1 発達障害とは何か
1.発達障害概念の誕生 加藤進昌
2.自閉スペクトラム症とは何か 加藤進昌
3.発達障害の症候学 丹治和世
4.診断をめぐって 太田晴久
5.発達障害と精神障害の併存 青木省三
6.注意欠如・多動性障害(ADHD)をもう一度考える 伊東若子
7.子どもから大人へ - 症候は変遷するのか? 本田秀夫
Part2 発達障害に対して医療ができること
8.発達障害に対して医療ができること 太田晴久
9.デイケアプログラム 横井秀樹・水野 健
10.大学生の発達障害・ひきこもり 安宅勝弘・相澤直子
コラム 発達障害当事者手記 岩崎史義
主治医から 加藤進昌
11.就労支援 鈴木慶太
コラム 家は『シェルター』
12.成人期発達障害の家族支援 五十嵐美紀
コラム 通り来た道
13.新しい治療の試み - ロボット研究の現状、今後の課題 熊崎博一
14.これからの支援は 太田晴久
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