内容紹介
「薬を飲む」とは,
「薬が効く」とは,どういうことなのか
薬剤師として,
気鋭のEBM研究者として,
薬の社会教育者として,蓄積してきた
「薬と生活」「薬とその効果」をめぐる科学哲学.
エビデンスを踏まえつつ
薬に関する非科学的・非合理的な側面を言語化し,
根源的な問いについて思索する
存在・認識・情動・生活をめぐる
珠玉のエッセイ
目次
1部 存 在――夜空には何が「ある」のか
1章 薬に効果が「ある」といったときの「ある」について
2章 薬剤効果の感覚質
3章 統計世界と生活世界
2部 認 識――解釈に対する眼差し、あるいは正当性の論理
4章 情報が表しているもの
5章 メディアとバイアスとスピン
6章 トンデモ医療と正統医療の線引き問題
3部 情 動――臨床をめぐる中動態
7章 薬を飲まない・飲めない問題
8章 生活の中の依存と医療
9章 ポリファーマシーを問題にすることの問題
4部 生 活――医療と暮らしのはざまで
10章 日常と非日常をめぐる変化の中で
11章 淡い西陽が差し込む午後の病棟で
最終章 「健康」に対する概念的諸連関の展開
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