インタープレタティオ・ヤポニカ

インタープレタティオ・ヤポニカ

アングロ・サクソン人の改宗と詩
著者名 織田 哲司
発行元 明治大学出版会
発行年月日 2021年03月
判型 四六 188×128
ページ数 264ページ
ISBN 978-4-906811-30-4
Cコード 1098
ジャンル 人文科学

内容紹介

シュナイダーが開けたのは知の扉だったのか、それともパンドラの箱だったのか?―ドイツの印欧比較言語学者・英語学者カール・シュナイダーがわれわれに見せてくれた古代ゲルマンの世界は、日本の民俗学者折口信夫が再現した古代日本の風景とそっくりであった。それは古代ギリシャやローマの世界ではなく、また初期キリスト教文化の世界でもない、ユーラシア大陸西部の原風景であった。本書では(1)シュナイダーの研究を紹介し、(2)それをもとに折口の「まれびと」論を参照しながら古英語時代前期から中期(5世紀半ばから9世紀)のキリスト教改宗期にアングロ・サクソン人が残した詩の本質を解明する試みである。そこには『ベーオウルフ』が内包する問題や、エレジーと呼ばれるジャンルの古英詩の制作目的などが含まれる。さらにはシュナイダーが解明したgod, belief, worldなど数々の英語の語源解説も紹介されている。

目次

■ まえがき
■ 序章 アングロ・サクソン人のキリスト教改宗
■ 第1章 カール・シュナイダーの古代研究
■ 第2章 インタープレタティオ・ヤポニカ I:天皇とゲルマンの王
■ 第3章 インタープレタティオ・ヤポニカ II:聖王の祭祀
■ 第4章 インタープレタティオ・ヤポニカ III:円環運動する世界
■ 終章 円環的世界観から直線的世界観へ 
■ あとがき
■ 主な参考文献

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