内容紹介
2020年に大きく感染が広がった新型コロナウイルス感染症は、世界に大きな変化をもたらした。これまでも、感染症は人類繁栄の輝かしい歴史の影のように、身近な脅威として存在し続けている。
本書では感染域が大きく広がったり、社会に大きな影響を与えた感染症を紹介する。どこで広がった感染症なのか、人体にはどのように影響をもたらすかといった基本的情報を押さえつつ、各感染症の起源や治療法を明快にまとめられている。
本書に掲載されるのはいずれも「過去」に大流行した感染症なのかもしれない。しかし、ペストやインフルエンザのように、何度も何度も流行し、命を奪う病もある。
敵 の性質を知ることなくして、戦い を勝ち抜くことは難しい。敵を知り、学ぶことが今後の感染症対策をはじめる第一歩と言えるだろう。本書はその一歩目を踏み出す指針となる一冊である。
目次
まえがき
第1部:身近にみられる感染症
炭疽、ハンセン病、天然痘(痘そう)、インフルエンザ、⽔痘(水ぼうそう)、細菌性髄膜炎、A群レンサ球菌感染症、メチシリン耐性⻩⾊ブドウ球菌(MRSA)感染症、エボラ出血熱、クロストリジウム・ディフィシル感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、ロタウイルス感染症、C型肝炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)、⿃インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
第2部:空気を介する感染症
百⽇咳、かぜ(感冒)、⿇疹(はしか)、結核、レジオネラ症、ブタインフルエンザ
第3部:性感染症
ヘルペスウイルス感染症、梅毒、淋菌感染症(淋病)、AIDS(後天性免疫不全症候群)、クラミジア感染症
第4部:食品や水を介する感染症
サルモネラ感染症、ポリオ、コレラ、ボツリヌス症、ジアルジア症、リステリア・モノサイトゲネス感染症(リステリア症)、A型肝炎、ノロウイルス感染症、腸管出血性⼤腸菌O157:H7感染症、伝染性海綿状脳症(狂⽜病)
第5部:動物由来の感染症
マラリア、狂⽝病、ペスト、発しんチフス、⻩熱、デング熱、リーシュマニア症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱、ウエストナイル熱、ラッサ熱、ライム病、ニパウイルス感染症
⽤語集
索引
関連商品
▼ 関連記事
- 丸善出版ベストセレクションカタログ2022-2023のご案内2022.04.21
- 自然科学書フェア2021@丸善津田沼店に参加しています2021.10.21
- 【書店用注文書】2021年12月刊行予定『図解 医療の世界史 』2021.10.19
- 自然科学書フェア@ジュンク堂書店那覇店に参加しています2021.05.27
- 丸善出版ベストセレクションカタログ2021-2022のご案内2021.04.22
- 『パンデミック 世界に広がる恐るべき50の感染症』原著者に関して2021.02.19
- 『パンデミック 世界に広がる恐るべき50の感染症』刊行記念オンラインイベント開催2021.02.01
- 【2020年12月】新刊案内・一覧注文書2020.12.01
- 【書店・生協様向け】寒い季節に負けない感染症フェア(2020年11月)2020.11.27
- 【2020年11月】新刊案内・一覧注文書2020.10.30
- 『人類と感染症の歴史』著者の加藤茂孝先生のインタビュー記事が「週刊新潮」に掲載!2020.08.25
- 『人類と感染症の歴史』の著者 加藤茂孝先生が、ラジオNIKKEIにご出演!2020.07.22
- 『続・人類と感染症の歴史』の第9章「SARSとMERS」を公開します。2020.02.13
- 『続・人類と感染症の歴史』が「日医ニュース」で紹介されました!2019.07.10