内容紹介
高い電気伝導度を持つ伝導体では、最も大きな運動エネルギーを持つフェルミ面上の電子がその様々な物性を決めている。そのため、フェルミ面の構造や情報を導き出す研究、“フェルミオロジー”が伝導体の物性解明のための重要な研究分野となっている。
本書は、詳細なフェルミ面の構造や情報を得る手法を理論計算と実験結果を比較しながら分かりやすく解説する。フェルミオロジーの世界へ扉を開きフェルミ面構造研究の道しるべとなる書である。
目次
まえがき
第1 章 結晶中の電子状態とエネルギーバンド
第2 章 ランダウ量子化と量子振動
第3 章 量子振動
第4 章 角度依存磁気抵抗振動
参考文献
索引