吸着の科学 第3版

吸着の科学 第3版

著者名 近藤 精一
石川 達雄
安部 郁夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2020年10月
判型 A5 210×148
ページ数 224ページ
ISBN 978-4-621-30545-4
Cコード 3043
NDCコード 431
ジャンル 化学・化学工学

内容紹介

吸着現象の基本的原理から応用まで,幅広く網羅した入門書として好評を博してきた書籍の第3版.

吸着現象は石器時代から利用されてきた非常に古い技術である.現在では,その利用分野は,電気,機械,農業,環境,医療,海洋,宇宙など,広範囲に及んでいる.

そのため,あるゆる分野の技術者にとって,吸着の科学を理解することが不可欠になっている.

本書は化学系以外の背景をもつ技術者や学生でも理解できるよう,基礎的な部分をとくに丁寧に記述した.さらに,第3版では,近年のデータを取り入れ,吸着剤,吸着操作の項目を中心にアップデートした.

目次

目次

第1章 吸着現象
1.1 歴史的発展  
1.2 吸着現象の利用  
1.3 吸着現象とは  
1.4 固体表面の形状  
1.5 表面の物理的化学的状態  
1.6 多孔体と細孔

第2章 吸着相互作用
2.1 London 分散力  
2.2 電気双極子間相互作用  
2.3 電気四重極子相互作用  
2.4 静電引力(斥力)  
2.5 電荷移動相互作用  
 2.5.1 水素結合  
 2.5.2 酸,塩基,およびπ軌道相互作用  
2.6 表面改質反応  
2.7 細孔への吸着  

第3章 吸着の量論——吸着等温線
3.1 吸着等温線の種類
3.2 非多孔性固体への吸着式と吸着理論  
 3.2.1 Henry の吸着式  
 3.2.2 Freundlich の吸着式  
 3.2.3 Langmuir 吸着理論  
 3.2.4 BET 吸着理論  
 3.2.5 BET 吸着理論による比表面積の測定  
 3.2.6 Polanyi の吸着理論  
 3.2.7 Frenkel-Halsey-Hill(FHH)の吸着理論  
 3.2.8 標準吸着等温線  
3.3 メソ孔およびマイクロ孔への気体の吸着  
 3.3.1 t-プロット法  
 3.3.2 αs-プロット法  
 3.3.3 毛細管凝縮  
 3.3.4 メソ孔・マクロ孔の吸着ヒステリシス  
 3.3.5 メソ孔・マクロ孔のヒステリシスの壁  
 3.3.6 全細孔容積  
 3.3.7 細孔径分布解析法  
 3.3.8 マクロ孔解析法  
3.4 マイクロ孔充塡  
 3.4.1 マイクロ孔とI‐B 型等温線  
 3.4.2 マイクロ孔内のポテンシャル場  
 3.4.3 マイクロ孔の解析  
 3.4.4 定圧部での吸着ヒステリシス  
3.5 混合気体の吸着  
 3.5.1 Markham‐Benton 式  
 3.5.2 理想吸着相溶液モデル  
3.6 吸着速度  
 3.6.1 吸着の素過程  
 3.6.2 液体境膜における物質移動  
 3.6.3 粒子内の拡散速度  

第4章 液相吸着
4.1 液相での相互作用と吸着等温線  
 4.1.1 液相吸着における相互作用  
 4.1.2 吸着等温線とその求め方  
4.2 平衡吸着式  
 4.2.1 一つの吸着定数を含む吸着式  
 4.2.2 二つの吸着定数を含む吸着式  
 4.2.3 三つ以上の吸着定数を含む吸着式  
 4.2.4 Gibbs の吸着式  
4.3 液相吸着理論  
 4.3.1 Polanyi の吸着ポテンシャル  
 4.3.2 正味吸着エネルギー法  
4.4 液体二成分系での吸着  
4.5 多成分系吸着  
 4.5.1 Langmuir 式やFreundlich 式を基本にした方法  
 4.5.2 Radke‐Prausnitz の方法  
 4.5.3 未知成分混合系の吸着  
4.6 液相での吸着速度  
 4.6.1 液相での拡散係数  
 4.6.2 細孔拡散と表面拡散 
 4.6.3 化学吸着が関与する吸着速度
4.7 疎水性吸着  
 4.7.1 有機化合物の物性定数と吸着性の関係 
 4.7.2 吸着等温線の推算法  
 4.7.3 疎水性吸着剤の細孔構造と吸着性能の関係 
4.8 高分子の吸着 
 4.8.1 吸着形態 
 4.8.2 高分子吸着の特徴 
 4.8.3 高分子吸着による微粒子の凝集と分散
 4.8.4 タンパク質の吸着

第5章 吸着等温線の測定法
5.1 試料の前処理 
 5.1.1 前処理の雰囲気 
 5.1.2 真空排気 
 5.1.3 処理雰囲気 
 5.1.4 測定試料の質量 
 5.1.5 容量法と重量法 
 5.1.6 二成分混合ガスの各成分の吸着等温線の同時測定 
5.2 容量法測定装置  
 5.2.1 試料セル 
 5.2.2 圧力センサー 
 5.2.3 液体窒素の液面レベル制御
 5.2.4 気体の非理想性の補正  
 5.2.5 自動吸着量測定装置  
5.3 重 量 法  
 5.3.1 石英スプリング法とその自動化  
 5.3.2 種々の電気天秤  
 5.3.3 磁気浮遊天秤  
5.4 流 通 法 
 5.4.1 一 点 法  
 5.4.2 連続流通法  
5.5 液相での吸着量の測定法  
 5.5.1 吸着量の測定法  
 5.5.2 吸着速度の測定法  
 5.5.3 比表面積の測定法  

第6章 固体表面および吸着状態のキャラクタリゼーション
6.1 熱力学的方法——吸脱着熱
 6.1.1 吸着等温線法
 6.1.2 直接測定法
 6.1.3 浸漬(または湿潤)熱  
 6.1.4 熱分析法  
6.2 分 光 法 
 6.2.1 電気伝導度 
 6.2.2 分子分光  
6.3 磁気共鳴  
 6.3.1 原  理 
 6.3.2 核磁気共鳴 
 6.3.3 電子スピン共鳴  
6.4 反磁性磁化率  
6.5 各種の顕微鏡  
 6.5.1 透過型電子顕微鏡  
 6.5.2 走査型電子顕微鏡  
 6.5.3 走査型プローブ顕微鏡  
6.6 濡  れ  
6.7 粒 子 径  
 6.7.1 沈 降 法  
 6.7.2 Rayleigh 散乱法  
 6.7.3 X 線回折の半値幅  
 6.7.4 X 線,中性子線の小角散乱と回折  
 6.7.5 電気伝導度法  
 6.7.6 流体通過抵抗法  
 6.7.7 表面積法  
6.8 コンビナトリアルケミストリー 

第7章 吸着剤と吸着操作
7.1 実用吸着剤の種類と構造
 7.1.1 用途と吸着操作
 7.1.2 吸着剤の種類
 7.1.3 吸着剤の構造と表面積
7.2 活 性 炭 
 7.2.1 活性炭の製造法  
 7.2.2 活性炭の構造と機能と用途  
 7.2.3 吸着と脱着と再生 
 7.2.4 その他の炭素系吸着剤 
7.3 シリカゲル 
 7.3.1 シリカゲルの製法  
 7.3.2 多孔構造の形成過程  
 7.3.3 シリカゲルの性質  
 7.3.4 不純物の影響 
 7.3.5 熱的性質 
 7.3.6 吸 着 熱  
 7.3.7 シリカゲルの用途  
 7.3.8 その他のコロイド状シリカ 
7.4 ゼオライト類 
 7.4.1 天然ゼオライト 
 7.4.2 合成ゼオライト―分子ふるい  
 7.4.3 高シリカゼオライト―ZSM‐5・シリカライト 
 7.4.4 規則性メソ孔シリカ―MCM41,FSM16  
 7.4.5 その他のゼオライト状物質  
7.5 金属有機多孔体  
7.6 吸着操作  
 7.6.1 回分吸着  
 7.6.2 固定層吸着  
 7.6.3 実用的吸着装置  

出版社からのメッセージ

本書は『吸着の科学 第2版』(2001年2月刊)の改訂版です

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定価:本体3,500円+税