生命と医療の倫理学 第2版

生命と医療の倫理学 第2版

著者名 伊藤 道哉
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年04月
判型 四六 188×128
ページ数 246ページ
ISBN 978-4-621-30510-2
Cコード 1312
ジャンル 人文科学 >  倫理学 >  医療倫理
人文科学 >  倫理学 >  生命倫理
人文科学 >  シリーズ人文科学 >  現代社会の倫理を考える

内容紹介

第1版刊行から10年が経ち、医療倫理を巡る情勢の激変に伴い全面改訂。とりわけ「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」等、終末期医療ガイドラインの整備や、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する三省(文科省・厚労省・経産省)指針改訂、臓器の移植に関する法改正等、最新の状況を反映した内容に改めないと学生・実務家のニーズに対応できない状況になってきている。今後、確実に訪れる毎年170万人弱の大量死・在宅看取りへの大転換を支える、医療・介護・福祉・行政担当者等の道標として、本書第2版では内容を大幅刷新する。また未曾有の大震災の経験から、危機管理に関する内容を加え、医療現場スタッフの便も図る。また本書の全面改訂を機に『医療の倫理 資料集』第2版も同時刊行する。

目次

第1章 患者の権利、医師の裁量、臨床倫理の原則、チーム医療、医療安全
 クリティカルシンキング/臨床倫理の原則/チーム医療/医療安全/コアカリキュラム/患者の人権/自己決定と自律性/医療者の役割転換/未成年者の自己決定
第2章 告知、インフォームドコンセント
 告知とインフォームドコンセント/医師の説明義務の法的根拠/医療行為の適法性/インフォームドコンセントの法理/悪い知らせを伝える側の心得/リスクコミュニケーション
第3章 医療情報開示、個人情報保護
 医療記録の法的性格/医療情報開示の前提/診療報酬明細書等の被保険者への開示/診療報酬明細書等の被保険者への開示に関するプライバシーの保護/カルテを中心とした診療情報の開示/診療情報開示の法規
第4章 臨床試験、GCP、利益相反
 医薬品の臨床試験/治験計画の届出/「医薬品の臨床試験の実施に関する基準」(GCP)/被験者のインフォームドコンセント/プラシーボと無治療/比較試験/ランダム割付/目かくし試験/プラシーボとプラシーボ効果/臨床試験の科学性と倫理性/「製造物責任法」/薬害救済/抗がん剤の副作用救済/利益相反
第5章 遺伝子診断、遺伝子治療、遺伝カウンセリング、分子標的治療
 パーソナライズド医療/ELSI検討の必要性/遺伝子検査に対する意識調査――特に生命保険の逆選択の視点から/わが国における遺伝性疾患の社会的不利益/新ガイドライン/分子標的薬
第6章 クローン技術、幹細胞研究、再生医療、生殖補助医療、エンハンスメント
 ES細胞研究とクローン技術/研究の推進と議論不足の板挟みにあるES細胞/エンハンスメント
第7章 脳死、臓器移植
 脳死と心臓死/脳死の概念と判定基準/「臓器移植法」/臓器移植法の問題点/臓器移植の手順/終末期医療への影響/臓器の提供/臓器移植/臓器移植法の改正
第8章 緩和ケア、QOL
 緩和ケアの基本概念/緩和ケアの三大要素/精神的苦悩/社会的苦悩/生きる意味についての苦悩/生前給付型保険/余命保険/介護保険の活用
第9章 終末期医療、安楽死、尊厳死、自殺幇助、生命維持治療の不開始・中止
 終末期の定義/安楽死・尊厳死の概要/歴史的背景/歴史的事件と法制化の経緯/死を早める処置の様々/自発的安楽死・自殺幇助の要件の国際比較/生命維持治療の不開始・中止/わが国のガイドライン/事前指示で人工呼吸療法を中止できるか
第10章 平時と大災害の医療
 災害時のリスクコミュニケーション/地域に密着した住民目線のリスクコミュニケーション
問題解決への道標

出版社からのメッセージ

本書籍は価格変更に伴い、ISBNを変更しました。
旧ISBN:978-4-621-08672-8
内容に変わりはありません。
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