内容紹介
月刊誌「英語教育」に掲載された渡部昇一先生の作品を時系列に収録したシリーズ。1971年から40年以上も続いた世界に類を見ない長連載。その内容の褪せないこと、著者の先見、知識、アイデアに満ち、学ぶことの多さにあらためて喜び、楽しさを覚える読者は多い。
目次
◆歴史についてのチェスタトンの逆説 ◆イギリスの学問的偽造事件 (ダーウィンの場合) ◆古くて新しい英語学のテーマ (「イギリスの英語学はドイツに比べて50年遅れている」と聞いたのは大学1年生の時だった。) ◆英語学のこれからを考える人のために (伝統文法の品詞分類と構造言語学の分析とはどこが違うのか。--それは出発点が違うのだ。 / 英語教育で有効な文法は伝統文法のみ。) ◆市河三喜、千葉勉が感銘を受けた石川林四郎 ◆セシル・チェスタトンの 『アメリカ合衆国史』 (中世を知らず、古代を手本に奴隷制度を入れたアメリカ) ◆Abduction (拉致) より Kidnapping (人さらい) を ◆『バカの壁』 を読んで感あり ◆英会話事始め (終戦後、1年下のクラスに英会話クラブができ、私はそこに入れてもらった。)
出版社からのメッセージ
著者の論は本質をとらえて色褪せない。「条約締結後、その前のことを蒸し返されるのでは、文明国の関係は成り立たない」――プーチン大統領の2018年9月の発言「年内に平和条約を締結」は奸計。締結後に領土交渉はあり得ない。