漢方薬副作用百科

漢方薬副作用百科(電子書籍)

事例・解説・対策・提言
著者名 内藤 裕史
発行元 丸善出版
発行年月日 2017年04月

内容紹介

漢方薬は西洋薬に比べ副作用が少ないように思われがちだが、実際には様々な副作用の事例が報告されている。最近では、身近な生薬の黄連・黄柏に発がん性が証明され、その機序や遺伝子毒性が明らかになったり、腸間膜静脈硬化症という疾患が生薬の山梔子の慢性中毒で起こることが明らかになっている。本書は、そのような副作用がなぜ起こるのか、またそれを防ぐための対策などを、多数の事例とともにまとめた副作用のレファレンス。漢方薬を処方する医師・薬剤師はもとより、漢方薬を飲んでいる患者にも役立つ一冊。

目次

第I部
1.黄連,黄柏,ヒドラスチス根,コロンボ根
2.山梔子,地黄,杜仲
3.黄芩
4.甘草
5.麻黄,枳実,陳皮
6.芍薬,牡丹皮,白癬皮
7.当帰,川芎
8.人参,紅参(紅蔘)
9.桂皮,桂枝
10.大黄,センナ,センナジツ
第II部
1.茯苓,猪苓,霊芝,桑黄
2.蟾蜍,蟾酥
3.蛇胆,反鼻
4.地黄,玄参
5.茵蔯蒿
6.半夏
7.防已
8.黄耆
9.何首烏
10.橐吾,款冬花
11.雷公藤,丁公藤
12.八角連,桃児七
13.山豆根,苦参
14.丹参,白丁花,白馬骨
15.一位
16.枸杞子,地骨皮,枸杞葉
第III部
1.烏頭,附子
2.防已,木通,細辛‐漢方薬腎症
3.巴豆
4.蒼耳子
5.樸樕,桜皮
6.桑白皮,桑椹
7.石蓮花
8.南天実
9.金不換,延胡索
10.鉤吻
11.白屈莱
12.薏苡仁
13.斑蝥
14.補骨脂
15.蒼朮,白朮,地膚子
16.藤擬き,芫花,馬鈴草
17.鍼木鬚,オノニス根
18.青黛
付録1 医療用漢方製剤と成分生薬
付録2 医療用漢方製剤の発売元別の成分生薬の異同と添付文書情報
付録3 医療用漢方製剤の隠れ漢方薬
付録4 生薬とその起源,配合製剤
コラム
 隠れ漢方薬,隠れ生薬/エキス剤の問題点/変な言葉,与薬とコメディカル/患者様/仁丹/植物性幻覚剤
 /ヒツジのクローバー病とヒトの膣がん/香加皮、五加皮/アマチャヅル/カバノアナタケ/キングサリ/
 天然資源としての生薬/南京日本総領事館におけるトリカブト殺人事件/小太郎漢方せき止め錠/毒掃丸

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