ヒューマンエラー 第3版

ヒューマンエラー 第3版

著者名 小松原 明哲
発行元 丸善出版
発行年月日 2019年10月
判型 A5 210×148
ページ数 160ページ
ISBN 978-4-621-30435-8
Cコード 0050
NDCコード 501
ジャンル 社会科学 >  社会科学一般
社会科学 >  経営工学・リスクマネジメント
社会科学 >  ビジネス

内容紹介

安全マネジメントの観点から考えるヒューマンエラー防止のための入門実務書

 

 ヒューマンエラーが問題となる各界で、定評ある入門実務書の改訂版。 “ヒューマンエラーとは何なのか?”  “どうして起きるのか?”  という本質を理解し、そのうえでどう対策を講じていくか、最新の知見を盛り込んで、より現場の実務で参考しやすいように改訂がなされた。

 

 現場で行う対策の真意や上司の指示を正しく受け取るためにも、誰もが理解できるよう、ヒューマンエラーを体系的に、かつエラーごとにその背後要因や対策を平易に解説する。

 

 品質保証、労働安全、産業保安、リスクマネジメントなどの場で、日々、ヒューマンエラーや、人間の不適切な行為、失敗や成功といったことに頭を悩ませている人たちへの、解決への道標となる一冊。

目次

1 事故とヒューマンエラー
 1.1 事 故
 1.2 事故の起因源
 1.3 なくならない事故
 1.4 ヒューマンエラーと事故
 1.5 安全マネジメント
 1.6 動物園のリスク管理
 1.7 製品事故とヒューマンエラー対策
  コラム ハインリッヒの法則
       フールプルーフ 
       安全マネジメントの第一歩

2 ヒューマンエラーとその対策
 2.1 ヒューマンエラーの原因はさまざま
 2.2 不適切行為とヒューマンファクターという考え方
 2.3 ヒューマンエラーの種類と原因
  コラム 犯罪とヒューマンエラーの間
        ヒューマンエラーの分類
       業務上過失罪ということ
       「すべきこと」 は事前に定められているか?
       
3 できない相談
 3.1 人間の能力の限界
 3.2 視力と聴力
 3.3 記憶力
 3.4 動作能力
 3.5 反応力
 3.6 「〜にくい」 ものをなくすのが先
  コラム チョウがカラフルなのはなぜ?
       錯視とヒューマンエラー
       惰性 KY
       5S 活動
       健康づくりとヒューマンエラー

4 「錯誤」 というヒューマンエラー
 4.1 ベテランはなぜ錯誤が多いか
 4.2 「取り違い」 のヒューマンエラー
 4.3 「思い込み」 のヒューマンエラー
 4.4 ミステイク
  コラム 慌てると増える 「取り違い」
       「思い込み」 を体験する
       標準化

5 失 念
 5.1 失 念
 5.2 作業の主要部分の直前の失念
 5.3 作業の主要部分の直後の失念
 5.4 慎重に考えるべき 「自動処理」
 5.5 未来記憶の失念
  コラム 中華航空機事故

6 知識不足・技量不足のヒューマンエラー
 6.1 知識不足
 6.2 技量不足
 6.3 教育訓練計画を立てる
  コラム 安易な計画は命取り?
       マニュアル作成者の心理
  「初めて」 「変更」 「久しぶり」

7 違 反
 7.1 初心者の起こす違反
 7.2 ベテランの起こす違反
 7.3 違反を防ぐ
 7.4 規則違反と管理者の責務
  コラム 職場のマナーと作業規則
       小さな違反を見過ごすな
       自分自身に説明させる
       違反と安全文化 

8 現場力
 8.1 レジリエンス
 8.2 レジリエンスの能力
 8.3 気づき力を高める
 8.4 対応する
 8.5 先手を打った行動

9 背後要因
 9.1 作業遂行能力に影響を与える背後要因
 9.2 作業遂行意欲に影響を与える背後要因
 9.3 背後要因を考える
  コラム 行動形成因子(PSF)
       月曜と金曜は事故が多発する?

10 コミュニケーションとチームエラー
 10.1 言いたいことを正しく伝える
 10.2 コミュニケーションへの風土づくり
 10.3 CRMに学ぶ
  コラム 会話の原則
       ノンテクニカルスキルのプログラム
       自分は他人とどう接しているか

11 トップの姿勢と安全文化
 11.1 トップの意識
 11.2 安全文化
 11.3 不幸の重なりを避ける
 11.4 「しかたがない」 という前に
  コラム よい会社風土をつくっていく
       日本の昔話
       安全 ・安心 ・信頼

12 事故分析 : ヒューマンエラーをなくしていくために
 12.1 事象の連鎖
 12.2 ヒューマンエラーの分析手法
 12.3 何のための分析か?
 12.4 インシデントレポート
 12.5 未然防止にも取り組む
  コラム 民事訴訟法の証拠の考え方
       ヒヤリハット報告をあげる

参考文献

出版社からのメッセージ

本書は『ヒューマンエラー 第2版』(2008年12月刊)の改訂版です。

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